福一原発事故対策のドタバタ振りはなぜだ。

 莫大な費用をかけたALPSが碌に稼動したことがないまま、三系統とも停止していると思ったら<2日に着工したばかりの福島第1原発の「凍土遮水壁」の工事が、わずか1週間で暗礁に乗り上げようとしている。埋設しようとしている約1500本の凍結管のうち、約170本が地下の埋蔵物とぶつかることが分かり、東京電力と工事を担当する鹿島建設が対応に頭を抱えている>(以上『日刊ゲンダイ』引用)というではないか。
 元々凍土方式はトンネル工事などの湧水対策用として開発された工法で、短期・侠域用の防水対策だ。それを福一原発に注ぎ込む地下水を止める防水工法として採用するに際して、専門家から様々な反対意見が提起されていた。それを強引に決めてしまった安倍政権の責任は問われなければならない。

 現在も日々ダダ漏れの汚染水は完全にブロックされコントロールされていると安倍氏は五輪招致国際会議の場で全世界に向かって大嘘をついたのだが、その嘘を打ち消すためにも早急に原発に流れ込んでいる地下水を止めなければならないが、その工事の目処がまったく立たないことになっていることが明らかになった。
 国会議員たちは一体何をやっているのか。自民党と与党を形成している公明党(政党と詐称しているが、到底政党の体を成していないが)は、高村氏を座長とするマヤカシの集団的自衛権の個別的な事例などというお遊びにウツツを抜かしている暇はないはずだ。公明党は福祉と環境の党を標榜していたはずではなかっただろうか。このマヤカシの地下水遮蔽工法を公明党の国会議員が大臣になっている国交省はいかなる意見具申をしたのだろうか。聞きたいものだ。

 政府や東電や東芝や原子力ムラの連中は揃いも揃って籐四郎の集団なのか。この国の技術大国が聞いて呆れる。ロウテクノ原子力に巣食っているうちに、自分たちの頭脳までも飛んでもないロウテクになり、言い訳だけがハイテク化したとしか言いようがない。
 トンネル工事の巨大シールド掘削機を真下に向けて動かして、無数のトンネルを真下に掘って壁を作るのがもっとも完全な防水壁工事だ。福一原発の放射能漏れは今後数百年以上も続くはずだ。こうした年月の構造物建設と維持管理をするには検証が確実に出来る施設を作るしかない。それならトンネルを垂直に掘って、漏水がないか確認すればよい。百個以上のトンネルを掘ってそれぞれを外壁で結合する工法の採用を遅ればせながら採用されんことを願う。


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