ラリッて精神耗弱による減刑を適用してはならない。

 昨夜、池袋駅前で車を狭い歩道で疾走させて7名を死傷させ「脱法ハーブを吸引していた」と運転者が発言したという。何ともふざけた話で、車内に脱法ハーブがあったという。37歳の男はそれにより「精神耗弱」による刑事罰の減刑を狙っているのだろうか。
 しかし彼は池袋駅前まで事故なく運転し、わざわざ狭い歩道に乗り入れて暴走させたのは明らかに『無差別殺人』の意図があったというべきだ。脱法ハーブを吸ってラリッていれば精神耗弱で減刑される、という刑事罰のありようを狙ってやったとしか思えない。何という卑劣さだろうか。

 突然の理不尽な意図した事故により命を奪われた若い女性の無念さはいかばかりだろうか。彼女の人生は突然奪われ、奪った者が「脱法ハーブでラリッていた」と、車から降りるや証言していたというのでは無念さが倍増するばかりだ。その程度のいい加減な男の行為により命を奪われたというのでは、遺族の怒りは増すばかりだろう。
 ラリッていようと何であろうと、殺人の意図があって行った行為は殺人に他ならない。『危険運転』などという範疇でとらえてはならない。普通の無差別殺人事件として扱うべきだ。振り回すナイフが暴走する車に変わっただけのことだ。

 どのような人が犯そうと他の刑事罰はいざ知らず、人が死亡した場合は普通に殺人罪を適用すべきだ。彼に加療の必要な精神障害があろうと、人を死に至らしめた行為を犯した場合は「精神障害」や「精神耗弱」を根拠に減刑すべきではない。殺された人に「死」の種類があるわけではないからだ。
 突如として未来を奪われた人の人権をどのようにみるか、という観点が現行の刑法では脱落しているとしか思えない。死んだ人にとって、怨恨が理由であろうと物盗りが理由であろうと、精神耗弱による殺人であろうと暴走運転であろうと、結果は何ら変わらない。相手に殺人の意図があろうとなかろうと、殺人がなされたことにいかほどの差異があるというのだろうか。

 ましてや車から降りるや「脱法ハーブを吸っていた」と証言する者に「精神耗弱」による減刑などを弁護士は求めてはならない。彼は自らの死により罪を贖うべきだ。社会秩序の飛んでない破壊を行った者に宥恕すべき事由は何も存在しない。
 法整備を早急に行って、ラリッての行為は一切刑事罰の減刑に影響しないことを条文に明記すべきだ。むしろ普通の殺人罪に違法薬物吸引罪を加えて断罪に処すべきだ。


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