高速道路を無料化せよ。

 毎日新聞によると<東京都心から半径40〜60キロの輪を描くような首都圏中央連絡自動車道(圏央道)のうち、高尾山インターチェンジ(IC)−相模原愛川IC間の14・8キロが28日、開通した。都心を経由せずに東名高速と中央道や関越道がつながることで、物流や観光の利便性アップに期待が高まる>(以上『毎日新聞』引用)
 何のことはない、解っているではないか。都心を通らなくても日本の東西を結べるなら、都心を経由する必要のない物流はバイパスを通るということを。それは地方でも同じことだ。ただ高速道路料金がバカ高いから一般国道を通り、地方都市の生活道路となっている街中の一般道路を爆走することになっている。

 地方に暮らす国民は街中を爆走するトラックに命の危険を常に感じている。2009民主党マニフェストで『高速道路無料化』が掲げられた時、これで物流官憲の巨大トラックが自転車通学の中・高生の傍を爆走する危険な光景が少しは減少するかもしれないと期待していたが、高速道路利権集団によって木端微塵に砕かれ、高速道路無料化の希望は潰え去った。
 高速道路無料化に反対した連中は「財源はどうする、」と訳の解らない主張を、さも妥当な意見であるかのようにテレビなどでしゃべっていた。それなら一般国道はなぜ無料なのかと反対に訊きたい。ガソリンなどの揮発油税が投入されているからだ、というのなら高速道路を走る車も税負担をしているのに変わりない。いわば公的負担の二重取りをしているのだが、そうした議論は皆無だった。マスメディアの連中は百も承知の上で黙っていたのだ。

 高速道路を無料化したら高速道路が低速道路化するのではないかという議論がある。しかし少なくとも一般道路の渋滞は少なくとも緩和されるのは間違いない。そして何よりも高速道路会社という摩訶不思議な管理会社の利権が消え去り、官僚国家の『岩盤利権』の一つがなくなる。この効果がいかに大きいか、考えたことがあるだろうか。
 40兆円の借金を償還するために無料化はできない、とほざいているが、その裏では益々赤字の膨らむ地方の費用対効果の薄い高速道路を延伸し続けている。どこかで延伸をやめる判断を下さなければ愈々熊や猪しか走らない高速道路を造り続けることになりかねない。安倍道路と呼ばれている山陰高速道路を走ってみたら良い。本当に必要な高速道路だと安倍氏は胸を張って国民に言えるのだろうか。

 既にある高速道路を無料化して、ガソリンなどに課されている揮発油税で償還を行えばよい。いろんな部署を作って役目を増やすのが官僚のお家芸だ、それを許さないのが政治家の重要な任務の一つだ。一緒になって高速道路利権に群がってどうするつもりだろうか。安倍政権の岩盤規制を打破する、というのはTPP参加のための地盤慣らしに他ならない。1%の米国のハゲ鷹のためでなく、国民のための政治を行って頂きたい。


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