民主党のゴタゴタは民主党議員が解党危機の実態を何も理解していない表れだ。

 民主党両院会議で海江田代表に民主党退潮の総括を求める声が相次いだようだが、民主党の退潮を確定的にしたのは菅政権と野田政権の2009民主党マニフェストを反故にし、消費増税やTPP参加を決め、子ども手当を撤回した責任が重大なのは明白だ。その両政権に幹部として参画していた連中も同罪なのも明らかで、海江田氏にドウノコウノという前にすべき総括があるとなぜ気づかないのだろうか。

 いうまでもなく民主党が政権を取ったのは2009マニフェストを掲げて選挙を果敢に戦った小沢一郎氏だ。その小沢氏を党から追い出して何が民主党の再生だろうか。真摯に民主党の再生を願うなら小沢一郎氏を党から追い出した連中を党から追い出して、小沢氏に三顧の礼を以て民主党に迎え入れることだ。
 安倍自公政権が何をやっているか、それは自民党になろうとした民主党の路線をそのまま踏襲し、さらに米国隷属化を加速させているだけだ。小沢氏が政権党から追放されたのはまさしく戦後体制の米国支配の桎梏から日本を解き放とうとしたからだ。日本の政界がそうした1%対99%の戦いの構図になっていることすら理解不能な能天気な選挙しか眼目にない政治屋たちには何を提言しても無駄かもしれない。

 しかしこの国の未来のために提言を続けるしかない。民主党は自民党になろうとした連中と手を切るべきだ。連合もショーモナイ財界の茶坊主みたいな幹部連中を追い出し、真に労働者の団体に回帰しない限り退潮の流れから脱却できないだろう。
 2009民主党マニフェストが日本を戦後体制から脱却させる最後の処方箋だった。高速道路無料化もまさしくそうだった。道路公団のシュクアを断ち切ったと装って、天下り先を増殖させただけの似非・改革だったことは現在の分割された高速道路会社の在り方を見れば明らかだ。

 少子化対策も仏国をお手本とした抜本的なものだった。安倍政権は女性を家庭から引き剥がして労働戦力化しようと躍起になっているが、まずは少子対策に本腰を入れるのが先決ではないだろうか。配偶者控除をなくして家庭を蔑にして婚姻率を上げるとは噴飯ものだ。安倍氏はついに狂ったかと疑わざるを得ない。
 民主党は海江田氏を下すの下さないのとコップの中の争いをしている場合ではない。1%対99%の戦いで、議員個々人の立ち位置がどっちの側かを見極めるべきだ。1%の側に立つ人たちには容赦なく離党勧告すべきだ。それこそが民主党再生の最後にして最大の処方箋だ。


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