政治家たちはいったい何をやっているのか。

 集団的自衛権の閣議決定を巡って公明党が難色を示しているかのような報道が出ていたと思ったら<政府は18日、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更を含む安全保障法制整備に関する閣議決定を7月4日に行うことで調整を始めた。今国会会期末の22日までの閣議決定については公明党内の調整が進んでいないことから断念するが、安倍晋三首相が7月6日から豪州などを歴訪するため期限を設けることにした。ただ、公明党内の調整が順調に進めば、閣議決定は最短で6月27日になる>(以上『産経新聞』引用)というではないか。
 やはり自公は猿芝居を演じていたに過ぎず、自民党と同じく公明党にも立憲主義国家として『閣議決定』による『解釈改憲』をすべきでない、などという政治家として立憲主義国家としの基本を忠実に守る気概も哲学も何もない「ワー、ワー」と騒ぐだけの『当選命』の政治屋連中だということが判明した。

 自民党の議員諸氏は既に政治屋どころではなく、親から受け継いだ地盤・看板・鞄を稼業として受け継ぐだけの世襲議員が横行している。選挙が他の新人より有利で、政治活動に大きな負担とならない分、彼らこそ日本のあり方などといった国家本来の姿を勉強する時間が取れるはずなのだが、世襲議員諸氏からそうした高邁な話しが出てこないのはなぜだろうか。
 水が低きへ流れるように、暇があれば自らを磨くより、接待女性などのいる場へ赴いて怠惰な時間にウツツを抜かしているのだろうか。怠惰な時間といえば民主党も海江田氏の退陣を求めて代表選を前倒ししろという声が上がっているという。

 彼らは国民が政治に何を求め、そして政治の何に対して絶望しているのか知る努力すらしないで、永田町にたむろして権勢欲を満たそうとしているかのようだ。民主党の代表が誰になるかが国民の愁眉の願望ではなく、民主党が本来の国民政党へ回帰するのかが眼目なのだということを理解しない限り、民主党の党勢回復はありえない。
 民主党を自民党にしようとした民主党なぞ、存在理由を自ら殴り捨てたも同然だということがなぜ解らないのだろうか。その張本人たちがいまだに民主党内に留まっていることがおかしい。彼らは民主党から出て、自民党に入党願いを出すべきだ。それが政治家として良識ある行動というものではないだろうか。

 1%対99%の戦いを自公政権は着実に進めている。米国のハゲ鷹たち1パーセントに奉仕する国に日本を改造するために、日本固有の仕組みを次々と壊して、米国流の社会へと改変する法案成立を果たしている。貧乏人は更に貧乏人に、一握りの富裕層は更に富裕になる仕組みをこの国に持ち込んでいる。それはまさしく米国流の仕組みだ。
 混合診療も厚労省の新薬認証の仕組みを変えて、既成の製薬会社に好都合なダラダラ審査で新規参入を阻んでいる審議委員会のあり方などをなぜ改変して、混合診療などという保険医療制度をなし崩しにする愚策を用いるのを阻止しようとしなかったのだろうか。政治家が政治家としての仕事を果たさなくなり、官僚たちのお膳立てした国会審議をクルクル寿司のように摘み食いして『政治家』面をしているに過ぎない。愚かな政治家の面々だが、彼らが当選しているのだから仕方ない。国民のレベルを政治家が超えないのは古今東西の真理だ。

 絶望的な政治家たちだが、彼らに求めるのはまず、永田町から出て国内行脚をすることだ。官僚や地方公務員たちがお膳立てしたおざなりの視察ではなく、自らの足で歩いてこの国がいかに疲弊しているか、更に自分たちが議決した法案がこの国にどんな作用をし、どんな結果をもたらすのかを沈思黙考すべきだ。
 人間は考える葦である。西洋の哲人の言葉を持ち出すまでもなく、考えない者は単なるヒトという動物に過ぎない。


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