国会議員は子供の修学旅行の季節か。

 また今日、国会議員たちが中国へ大挙して訪れるという。<自民党ハト派議員を中心とするアジア・アフリカ問題研究会(AA研、野田毅会長)の訪中団は7日、全日空機で北京に到着した。冷え込んだ日中関係の改善策を探るのが目的で、同日午後に唐家※(※=王ヘンに旋)中日友好協会会長(元国務委員)との会談を予定している。
 出発に先立ち、野田氏は羽田空港で記者団に「何とか話し合いで物事が進むような環境づくりのお役に立てれば」と中国との関係改善に意欲を示した。訪中団には額賀福志郎元財務相、川崎二郎元厚生労働相らも参加。9日に帰国する>(以上「時事通信」引用)

 一体彼らの活動がどれほど日中友好に資して来たと考えているのだろうか。これまで彼らの要望により中国へ援助してきた莫大な累積が、日中友好にどれほど効果的だったと総括するのだろうか。
 飲み会の団体でもあるまいに、日中友好はもっと「戦略的」に行うべきではないだろうか。彼らにそうした考えがあるとしたら、今回の訪中は見送り尖閣諸島に対する中国政府の態度と防空識別権の勝手な線引きに対して遺憾の意を表明して抗議すべきではないだろうか。それがニュース映像で見る限りでは修学旅行の中学生の団体のように、空港の出発ロビーの彼らは一様にニコヤカに手を振っていた。

 これでは示しがつかないだろう。中国政府はまだまだ日本に不当な要求をしても彼らは頭を下げて来る、と誤解するだろう。もしかすると中国海軍が尖閣諸島に上陸しても日本国民と日本政府はニコヤカに頭を下げて「関係改善をしようよ」と持ちかけてくるだけかもしれない、と誤解を与えかねない。
 怒る時には本気で怒ろう。二年や三年や中国首脳と会談がなくても、それが何だというのだろうか。それよりも中国の不当な領土的野心と靖国マターの日本内政干渉に対して、日本政府は断固とした態度を示すべきだ。日中関係がおかしくなってより多くの国益を失い、より多く困るのは中国政府の方だ。何なら日本との貿易をすべて停止して頂いても結構だ。そうすれば中国経済の崩壊がより一層早まるだろう。

 日本の反日マスメディアは日中関係が「冷めた」状態がまずいと頻りと報じているが、まずいのは中国の側だ。中国進出企業のすべてが一斉に撤退すれば、中国の失業者が1千万人から増加し、中国の「組み立て貿易」の一角が崩れ去ってしまう。
 日本が投じている投資を引き上げても中国に与える打撃は甚大だ。獲るべきものはすべて手にした上で、中国はさらに不当な戦前の個人賠償まで持ち出して中国内の国民の不満を反日に逸らそうとしている。いい加減にしてもらいたい。契約を勝手に破る国に大人の資格はない。まるで地面に寝転がってダダをこねるガキのようだ。そのガキの足下へ跪きに出掛ける国会議員の団体連中には反吐が出る。国民の税を用いてヘイコラごっこをしてもらっては困る。


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