中国は「敬遠」すべき国だ。

 自民党の副総裁高村氏が中国を訪れ、中国要人と会談してこの秋に中国で行われるAPEC国際会議の場で日中首脳会談の実現を求めたという。<高村正彦自民党副総裁ら超党派の国会議員による日中友好議員連盟の訪中団は5日午後、北京の人民大会堂で、中国共産党序列3位の張徳江全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)と会談した。高村氏によると、張氏は現在の日中関係悪化について「日本側に原因がある」と述べ、沖縄県・尖閣諸島や靖国神社参拝などの問題で安倍政権の対応を厳しく批判した>(以上「時事通信」引用)
 APECが中国で開かれようと、中国の一存で日本の首相を招待しないわけには行かない。その場で開催国が参加国の首相たちを持て成さないというのは開催国の品位に関わることだ。決して日本の品位に関わることではない。

 中国が日本に対して「ケシカラン」と言っている内容は「尖閣諸島」の領有権と「靖国参拝」だという。日本はそれでも日中友好議員連盟の議員たちが大挙して中国を訪れて「首脳会談実現を懇願する」というのはいかがなものだろうか。
 「尖閣諸島」の領有権を中国が主張する歴史的な手掛かりは何もない。いわばイチャモンを日本に付けて来て、勝手に領有権を喚き散らしているだけだ。そんな無作法な国と「戦略的語形関係」が必要なのだろうか。

 「靖国神社参拝」に到ってはイチャモンをつけているのは日本の反日マスメディアと中・韓だけではないか。かつて日本が中国大陸に進出したのは事実だが、日本だけではなかったはずだ。欧米列強は早くから中国(清国)を侵略し租借地を獲得し各種利権を手にしていたではないか。日本に対してイチャモンを付けるなら同等に過去の歴史に照らして欧米諸国にもイチャモンをつけてみてはどうだろうか。
 そうすれば中国は国際社会で孤立するのは目に見えている。過去をいつまでも引き摺って「ああだ、こうだ」と論い、それでも相手を攻撃する材料が足らないとみるや歴史を捏造して新しい歴史的犯罪をデッチ上げて攻撃する。かの日本貶め謀略「東京裁判」ですら「南京大虐殺」は材料とされなかったし、「従軍慰安婦」なるものも日本の戦前・戦中の政治指導者を攻撃する材料に取り上げられなかった。それはそうした史実がなかったからだ。

 野球で恣意的に打者に四球ボールを投げて打たせない戦法がある。それを「敬遠」というのだが、字面を見ると「敬って遠ざける」とある。まさしく日本は中国を「敬遠」すべきだ。中国と関わって碌なことはない。
 なぜなら今後とも中国の反日姿勢は強まりこそすれ、弱まることはないと思われるからだ。中国は国家存亡の危機に瀕している。その原因の最大のものは国家権力を握る者たちの腐敗だ。中国共産党幹部たちだけではない、中国国営企業幹部から軍幹部に到るまで腐敗は深刻な段階に達している。

 地方政府でも腐敗は下っ端の公務員や警察官にまで及び、かれらが不満を爆発させた国民大衆の攻撃目標となる暴動発生が中国全土で年間10万件を超えているという。さらに社会保障の不備と都市部住民と内陸農村部住民とのダブルスタンダードは深刻な格差社会を生じさせている。
 それでも都市部住民が経済成長社会の中で満足しているうちは良かったが、ILO基準で試算すると都市部労働者ですら失業率は10%を超えているという。そして社会における 所得分配の不平等さを測る指標とされるジニ係数が中国は50%を超えて、暴動がいつ起こっても不思議ではない段階に達している。中国は国民の内包しきれない不満の捌け口を反日に逸らすしかない状態だ。安倍氏とにこやかに握手できない原因は「尖閣」でも「靖国」でもなく、中国の国内問題にある。だから「敬遠」して中国政府が解決策を決して見出せない絶対権力の「腐敗」と「国民に対する社会保障」を解決するのを待つしかない。「敬遠」こそが日本の対中外交の最善策だ。


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