高速道路を食い物にする連中が延命を図ったようだ。

<高速道路の有料期間を15年延長し、2065年9月末までとする改正道路関連法が28日の参院本会議で可決、成立した。延長期間の料金収入で、老朽化した施設の大規模改修費を確保し、50年からとしていた無料開放を先送りする。12年12月の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故をきっかけに本格化したインフラの老朽化対策の一環だ>(以上『朝日新聞』引用)
 理屈と膏薬はどこにでもつく、といわれるがまさしくその通りのようだ。高速道路を維持・管理するための費用捻出のために無料化の時期を先送りにする、というのなら無料は永遠に出来ない理屈になる。なんという馬鹿な国会議員たちだろうか。この国のあらゆるコストを引き下げようという意思は皆無のようだ。そして近場の温泉・観光地へ家族連れで安価にいつでも遠出できる機会を国民から奪うものだ。

 既に完成している高速道路の料金収入を、より地方の利用率の低い高速道路延伸費用に使っているのが現状で、都会の鮨詰高速道路の利益を一体いつまで猪や熊の方が走っている車より多いような地方に造る必要があるというのだろうか。
 安倍首相の故郷とされる山口県の油谷地方で建設されている山陰高速道路は並行して走っている国道ですらラッシュ時に渋滞がないというのに、部分的に造っては部分的に無料で開放して、下関まで繋がらないと高速道路として意味がない、という屁理屈で毎年のように予算がついて延伸工事を延々と実施している。全国の国道渋滞地域の国民は一度安倍氏の郷里の高速道路を走ってみると良い。一体一時間に何台と擦れ違うか、数えてみることだ。

 道路族や新幹線族という困った国会議員が地域利益代表と化して獅子奮迅の働きをする、というバカを絵に描いたような政治無能振りを発揮している。高速道路を現在の高額利用料金を支払ってでも走るのは都会だけだ。地方では少々国道が混雑しても高速道路はまず走らない。
 既にある施設の利用度を高めるのが国民にとってプラスになるのであって、高額な利用料金を取り続けるのは高速道路に救っている利権団体とその住民たちを富ませるだけだ。春の陽炎のように無料化は遠のき、年金支給時期も春の陽炎のように遠のくという。この国の政治は誰のためにあるのだろうか。


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