原子力規制委員会は「吉田調書は読んでいないし、知らない」とは何なのだコイツ等は。

 吉田調書が原発問題を明らかにしている。<東京電力が2011年3月14日、福島第一原発3号機で高濃度の放射性物質を人為的に外気に放出するドライベントの準備を進めていたことが分かった。国はこの時、混乱を避けるため3号機の危機を報道機関に知らせない「情報統制」をしており、多数の住民が何も知らないまま大量被曝(ひばく)する恐れがあった>(以上「朝日新聞」引用)という。
 そのことに関して原子力規制委員会は「吉田調書を読んでもいないし、承知もしていない」とコメントとしている。何ということだろうか。原子力行政のお目付け役とは到底思えない原発再稼働に前のめりな姿勢に危惧を抱いていたが「やはりそうなのか」との確信に到った。彼らに原子力を規制することを期待してはいけないという事実に思い至った。

 原発と騒いでいるが、たかが発電装置の一つに過ぎない。その安全性と国民の福祉と国家の利益との関係などと小難しいことを議論する必要があるのだろうか。安全でないと解ったからには直ちに廃炉すべきが当然の選択ではないだろうか。国家とは国民の生命財産の保全を使命としている。それ以上の存在でもなければ、それ以下の存在であってはならない。
 ドライベントして原子炉内の異常圧力を抜く作業は当然大量の放射能を空気中に放出することを意味する。東電はただちに行政に報告し、行政は住民避難を迅速に実施すべきだった。それが出来なかった以上は原発は発電装置として致命的な欠陥があると判断すべきだ。

 自然再生エネルギーに日本は全面的に舵を取るべきだ。現在の発電単価を是認するのではなく、さらに引き下げる技術開発競争を民間に促すべく、政府は助成と政策を断交すべきだ。日本の技術力で立ち向かえば、巨大発電装置や巨大プロジェクトではなく、人と地域の背丈にあった発電装置の開発は出来るはずだ。
 原子力発電装置は既にローテク化している。ハイテクでも何でもない。しかも人と共生できる代物でないことも明らかになっている。原子力行政に携わる者すべては吉田調書に目を通して彼の遺言に耳を傾けるべきだ。


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