この国の国民は安倍氏にどこまで白紙委任するつもりだろうか。

 大嘘の公約で勝利し先の衆・参議員選挙で獲得した議席を背景に、安倍氏はいよいよ独裁政治を推し進めているようだ。今夕六時からNHKテレビに登場して、個人的な懇談会で意見を得たとして「集団的自衛権」を解釈改憲で押し切ろうとしている。
 自公政権にマトモな憲政主義者はいないのか。いかに説明し強弁しようと憲法第九条と「集団的自衛権」は相容れない。安倍氏が強行しようとしている「解釈改憲」は憲法無視の憲政主義の終焉を告げるものでしかない。私も集団的自衛権は必要だと考える。たとえば国際貢献で紛争地へ自衛隊が赴いた折に、国際貢献で展開している他国軍が攻撃を受けた場合、自衛隊は友軍の援助に駆けつけ、時としては友軍のために戦うこともありうるだろう。そうしたことのすべてを第九条に反するから禁ずるというのでは国際貢献は日本にとって鬼門となる。

 しかし、だからといって解釈改憲で何処までもやって良いというものではない。日本は憲政主義の法治国家だ。憲法規定に従うのが国家としてのあり方だ。それがおかしな憲法であろうと、日本が憲法として認めている限りはそれに従うべきだ。
 どうしても現代的な時流と相容れないというのなら、正々堂々と正攻法で憲法改正を提起すべきだ。国民的な議論を起こして、国民の過半数の賛成を形成して憲法を改正すべきだ。それから集団的自衛権を胸を張って行使すれば良い。コソコソと裏口入学のようなことを自衛隊に強いることは、ここら辺で止めようではないか。


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