野党再編は政党・党派に関わりなく、小沢一郎氏の許に99%の国民の側に立つ政治理念を共有する政治家が集まれ。

 安倍政権は絶大なマスメディアの後押しを得て、1%の勢力に奉仕する政策をゴリ押ししている。それでも安倍氏を批判するどころか、日曜日の時事問題を扱うテレビ番組に安倍氏を出演させてレギュラー似非・評論家たちがゴマ摺りの競演を展開してみせた。これほど醜悪なテレビ番組を見たことがない。
 この国のマスメディアは腐り切っている。社会保障の財源のために消費増税は当然だ、という風潮をこの国に定着させたのも愚かなマスメディアだ。「応能負担で一律支給」というのが社会保障のあり方の大原則だが、そうした「富の再配分」を公が講じる、ということすらマスメディアはスルーしている。

 そして実際には消費増税は社会保障に使われることなく、法人減税の財源に回されている。それで少しでも経済成長に資するのなら是認はしないまでも黙認ぐらいはするだろうが、法人減税が経済成長にも景気回復にも殆ど関係ないのは衆目の一致するところだ。
 それどころではない。法人税が払えない7割の赤字法人も企業活動の社会的費用負担をすべきだという屁理屈から、外形課税を持ち込んで税を徴収しようとする動きがあるようだ。
 赤字企業でも経済活動を持続している限りは従業員に給与を支払っている。企業活動に必要な原材料や部品などを購入している。そうした経済活動が地域社会にもたらしている富の循環を無視して、利益を上げて法人税を支払っていないのは社会インフラなどのタダノリだと批判するのは企業経営をしたことのない官僚たちの机上の空論の産物だ。それを批判しない政治家たちも哀れだが、自分たちの代表として選挙で票を投じた国民はさらに哀れだ。もっとマシな政治家はいないのだろうか。

 野党は奮起すべきだが、政権を獲った民主党は小沢氏を検察とマスメディアの謀略に相乗りした民主党政治家たちにより政党の中枢から放逐されたため、たちまち独楽の中心軸を失ってフラフラと揺れ、官僚たちに好いようにされて国民の信を失った。彼らは官僚たちの下僕になることにより自民党になろうとした。しかし民主党を支える層がナヘンにあるのかの考察すらせずに、自民党の物真似をした挙句「税と社会保障の一体改革」などという寝言をホザクようになり、民主党支持者たちは決定的に民主党を見限った。
 いまはただ小沢氏を中心とした真の民主党勢力が再び力を得て、政界再編に乗り出すのを待ち望んでいる。無原則に憲法を蔑ろにして、自分たちが「解釈」すればそれが憲法だ、というのでは安倍独裁政権というしかない。憲法に基づく政治、つまり立憲国家であるはずの政治が自ら自殺しようとしているときに、政治家が安倍氏に擦り寄り、批判を忘れたマスメディアが安倍政権を持ち上げていては、この国は本当に危うくなる。今こそ小沢氏の許に99%の国民の側に立つ政治家が終結する野党再編が成されることを心の底から願う。


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