8月11日は「山の日」という休日になるらしい。

 意味不明な「祝日」が増えている。既に衆議院を通過して参議院が通過すれば「山の日」が2年後から実施されるという。日本の祝日数は既に先進国の中では最多の部類に属する。それでも8月に祝日がないから作ってしまえ、ということらしい。
 それにしても「山の日」とはいかがなものだろうか。これ以上多くの人が各地の山へ入るのが好ましいことなのだろうか。どうみても、山を踏み荒らし過ぎではないかと思われるのだが。

 山の植生も大量の人が入山するようになって変化しているという。元々いなった鼠までも、人の後について山に登っているという。たとえば山小屋などで大量廃棄されるゴミが食料源となっているようだ。
 富士山も世界遺産騒動により大量の登山者が訪れるようになり、いろんな問題が噴出している。若者だけではない。中高年が登山をするようになり、思わぬ天候の変化で遭難している。山菜取りの老人が熊に襲われたりしているのも自然と人間との距離感がおかしくなっているからだろう。

 登山はハイキングとは異なる。馬の背といわれる各地の峰縦走は滑落の危険と隣りあわせだという実感を持つだろうが、ごく普通の登山路ですら滑落の危険はある。
 安易に登山を促す世間の風潮に警鐘を鳴らす。登山を予定している人たちは十分な訓練を積み重ね、十二分な装備を背負って長時間登坂できる体力を確保しているのか、と心静かに自問自答していただきたい。

 たとえ高尾山でも舐めてはいけない。試みに高尾駅から登山道を20キロ程度のリュックを背負って登山して頂きたい。それだけも十分な訓練になる。「この程度なら大丈夫」と自身のある人だけが、さらに高い山を目指して頂きたい。それでもいきなり1000m級の山は止めて頂きたい。
 他人に迷惑をかけず、自然環境に負荷を与えないように、できるだけ登山しないのが好ましい。「山の日」を作って日本国民を山へと誘って、この国は自然環境をどうするつもりなのだろうか。


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