No title

 日本を訪れているアメリカのヘーゲル国防長官は小野寺防衛大臣と会談し、2017年までにイージス艦2隻を日本へ追加配備して7隻態勢へと増強することを表明した。いうまでもなくそり目的はミサイルの試射を繰り返す北朝鮮に備えるもので、既に米国全土を射程に収めた北朝鮮のミサイルから米国本土を守るためなのは明らかだ。
 ただイージス艦は北朝鮮がミサイル攻撃目標とする日本の米軍基地や主要都市や原発などの防衛力を高めることにも変わりなく、日米の防衛に適うことから歓迎すべきことだろう。しかし日本の防衛に関して米国がどれほど意を払っているかは未知数というしかない。

 ロシアがクリミア半島を圧倒的な軍事力で制圧し、田舎芝居の住民投票でクリミア半島をロシアが併合してしまったことに危機感を覚えたのだろう、ヘーゲル国防長官は「たとえ小さな島であろうと大きな国土であろうと、軍事力で国境線を勝手に変更することは許されない」と会談後の記者会見で発言したが、日本政府に対するリップサービスではなく、そのことをしっかりと中国政府要人を相手にした席でも発言することを望む。
 逼迫している財政的な縛りがあるからだろうが、オバマ大統領になってから米国の対中国弱腰外交が目立っている。日本を抜いて世界で一番米国債を保有している中国が債券市場に大量放出すれば米国ドルは根底から揺るがされることになりかねない。中国の台頭する軍事力とともに中国の経済力をも恐れているのだろうが、米国は日本の軍事力とともに日本の経済力も恐れていいはずだ。一体いつまで日本をポチ扱いするつもりだろうか。

 今年の11月に沖縄知事選挙がある。現職は身を退くのだろうが、たとえ出馬しても当選する可能性はないだろう。沖縄県民は辺野古沖移設反対で当選した現職知事が「辺野古沖埋め立て容認」するという手酷い裏切り行為をして、それでも「辺野古沖移設を容認したわけではない」と意味不明な発言を議会などで繰り返している現職知事にあきれ果てている。
 辺野古沖へ移設予定の普天間基地の米軍は「海兵隊」だ。海兵隊とは敵前上陸部隊で、海軍や空軍の支援の下に作戦を展開する部隊だ。何も沖縄に駐留している必然性はない。普天間基地を明け渡して、速やかにグアムへ移転する方が良いだろう。沖縄県民にとっても日本政府にとっても辺野古沖を埋め立てて基地を設営する費用でグアムの米軍基地を拡充してあげる方が良いのではないだろうか。

 国内から撤退した米軍へ支払っていた「思いやり予算」を自衛隊へ回して、自衛隊の増強を図る方がどんなにか良いだろうか。日米安保条約があろうと、米軍が中国を相手に戦うと思ってはならない。安保条約には米軍が日本を攻撃している外国軍と戦うには直接米軍基地攻撃や米国人の命を守るため以外の軍事行動は、米国議会の承認を得ることとされているからだ。
 米国の国益にかなうと米国議会が判断することが駐留米軍が日本のために戦う基準だ。日本政府の要請が駐留米軍の行動基準ではないことを知っておく必要がある。もしかするとワンと吠えないかも知れない番犬を飼い続けるよりも、日本国民が日本の防衛に当たる方がどんなに確かだろうか。

 米国が日本に近隣諸国、とりわけ中・韓と外交改善を促しているが、日本政府のみならず日本国民の多くは中・韓の反日姿勢に本気で腹を立てている。反日マスメディアによって報じられる「日中友好、日韓友好が必要だ」とする論調は日本国の世論を正しく反映していない。
 日本国民は義を重んじると同時に筋を通す国民だ。筋の通らない反日プロパガンダで過去の日本を貶め、現在と未来の日本国民に罪の意識を植え付けようとする企みを是認するわけにはいかない。米国の国防長官は女衒さながらに中・韓と日本との関係を取り持つ算段に腐心するよりも、日本国民に鬱積している嫌・中、嫌・韓意識を知るべきだ。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。