参拝を見送った安倍首相に「失望」した。

 安倍首相が靖国神社の秋の例大祭に真榊を奉納したものの、ご参拝は昨年12月の際の米国政府から「失望」の声があったため今回は取りやめたという。なぜ私的参拝とわざわざ表明しているものに対して、外国の反響に一々反応する必要があるのだろうか。
 そうした態度がいつまでも靖国参拝を外交カード化することになる。中国が「日本軍国主義を思い出さす」とか韓国が「戦前・戦中を謝罪し反省している態度とは思えない」などという日本国内の事柄に内政干渉するのは国家として余りに稚拙な措置というしかない。

 日本は思想・心情の自由を憲法で保障している。どんな信仰を持とうと公序良俗に反しない限り、誰も他人から干渉されないし強要されない。中国のように政治結社は共産党だけで、共産党政府が「右向け右」と号令をかければ全員が右を向く全体主義国家ではない。
 韓国が政府要人の靖国参拝に一々文句を付けるのは理解に苦しむ。
 いうまでもなく1910年から1945年まで韓国は日本の一部だった。それにより朝鮮半島は急速な近代化を果たし、社会インフラ皆無の状態から近代国家としての礎を築いたのは日本の国家と国民の税の投入と社会貢献にある。そうした事実の一切を無視して、当時の欧米諸国がアフリカや東南アジアを植民地経営していたのと同等に捉えるのは大きな間違いだ。それでも、インドネシアは独立する際にオランダから植民地時代に整備した道路建設や鉄道建設、社会施設建設に対する請求を受けて「誇りある独立をわれわれは果たす。そのためにオランダから請求されたオランダの貢献の見合った対価を支払う」として、インドネシア政府はオランダに支払っている。韓国がいつまでたっても「屈辱に満ちた半島併合を恨みに思う」などと寝とぼけたことを言うのを少しは恥じてはいかがだろうか。

 靖国神社に日本国首相が参拝して頭を垂れるのは至極自然だ。日本の発展と国難に準じた先人たちに感謝の真心を表明して何が悪いのだろうか。今後とも日本に侵略する国に対して日本か勇敢に防衛戦争を戦うだろう。
 それすらも「駄目だ」という日本国民がいるとすれば、彼は反日国民だ。それすらも思想・心情の自由を保障する日本国憲法により「日本から出て行け」とは口が裂けても私は言わない。心の中では強く反発しているが。

 日本のマスメディアも中・間の反応を無視すべきだ。異常な敏感さで取り上げて一々戦争にこじつけた理由を掲げるのはいかがなものだろうか。
 米国の独立戦争の戦死者たちを葬ったアーリントン墓地を英国首相などが米国を訪問した際に当然の儀礼として献花する。いわば英国から独立する「反乱軍兵士」の墓を敬意を表して献花するのは、その国の国民すべてに敬意を表することだ。
 靖国神社の由来や戦争責任者が祀られているから政府要人は参拝してはいけない、というのは余りに一方的な見解だ。世界に血塗られた国家が存在しないように、他国と戦争を一度としてしていない国家も存在しない。特に欧州諸国は敵味方に分かれて幾度も血で血を洗う激戦を繰り返している。しかし現在でもネチネチと他国を批判する国はない。それが成熟した国際関係のあり方だ。日本は馬鹿の一つ覚えのように謝罪するよりも、非礼な中・間に国家としての尊厳を教えなければならないだろう。


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