安倍氏は「鳥インフルエンザ」の怖さをご存じないようだ。

 昨日官邸は早朝からドタバタしていた。言うまでもない。熊本県で「鳥インフルエンザ」に罹った鶏がバタバタと死んだからだ。さっそくその養鶏場の11万羽を殺処分することにして農林省は熊本県と連絡を密にして周辺に一切の拡大なきよう万全の対策に緊迫していた。
 なぜ鳥インフルエンザが怖いのか。ここに「鳥インフルエンザ」に関する引用がある。<鳥インフルエンザ(H5N1)に感染したヒトの致死率は、これまでのところ全体で約60%(2010年8月時点)と非常に高い数値を示しています。季節性インフルエンザの致死率が0.1%未満ですから、これらと比べても鳥インフルエンザ(H5N1)の病原性は驚異的と考えられます。>(以上「農水省情報サイト」より引用)

 実際に感染拡大を阻止できなかった韓国では瞬く間に感染が拡大し、約1200万羽を殺処分することになった。だから迅速にして完璧な対応が必要とされた。昨日、日曜日にも拘らず官邸では午前11時から緊急関係閣僚会議が開かれた。当然議題は「鳥インフルエンザ対策」だった。
 しかし安倍は首相の姿はなかったという。なぜなら安倍氏は土曜の夜に宿泊した別荘の近くのゴルフ場でゴルフに興じていたからだ。ニュースでご承知の通り、土曜日はケネディ駐日米国大使とお揃いでリニアモーターカーに乗って米国への売込みに専念していた。安倍首相の頭の中では何が優先順位の上位にあって、彼の思考の中で何が国民にとって喫緊の課題なのだろうか、政治家としての常識を疑わざるを得ない。

 そして今日は人事院総裁に女性を登用した。各地の裁判所判事などを歴任してきたキャリアを登用したらしいが、人事院改革は政治家にとって必須のものではなかっただろうか。民間企業で働く勤労者平均給与が減少している中で、たった2年間だけ7.8㌫減額して、昨年は旧に復したと思ったら、今年は8㌫のベアだという。
 いつの間に国家財政は「緊急事態」から快復したのだろうか。国民には消費増税を押し付け、国家公務員には勤労者平均給与の倍近い給与を支給している国家の財政は本当に逼迫しているのだろうか。もしかしたら潤沢に給与を支払わなければ国家の金庫に国民から徴収した税が入りきらなくなるからジャブジャブと自分たちだけで使ってしまおうというのだろうか。

 女性登用だと安倍氏は自画自賛しているようだが、人事院改革の熱は冷め切ってしまったのだろうか。政治家や公務員の給与引き下げなしに、社会保障の交代と増税を国民に押し付けて、鳥インフルエンザの閣僚会議にも出ないでゴルフに興じる首相を国民の60㌫近い人たちが本当に支持しているのだろうか。
 一体いつから日本国民は安倍氏の僕に堕してしまったのだろうか。タカ派で中国や韓国に強硬姿勢ならすべてを許すなどといった思考停止に、この国の国民とマスメディアはなってしまったのだろうか。現実に忍び寄る危機に、国民は余りに不感症になっていはしないだろうか。


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