ワースト上司№1は笹井某だろう。

 小保方春子氏のSTAP細胞が存在するか否かを巡って根拠を主張すべきだった同じ理研の共著者笹井某は「生データ」を私は見ていないと会見の場で敵前逃亡した。それが研究者の態度だろうか。
 社会科学でも自然科学でも科学と称するものはすべて「生データ」の集約と解釈の中から真実を発見するものだ。ガリレオ・ガリレイも天体望遠鏡で星を観測するうちに動きから太陽を中心として惑星が公転しているとしないと合理的に説明できないことから「地球は動いている」と発表した。

 現代でも人類は誰も太陽系の外から太陽を中心として惑星が公転している様を見た者はいない。しかしそれでも「地球は動いている」というのは常識になっている。
 それはさらに多くの天体科学者による星の観察からガリレオの説が「合理的だ」という実証をしたからだ。彼らは自ら天体を観察した日々の天球図と星の移動状態を克明に観察し記入した「ノート」がある。いわばそのノートこそが彼らの研究の生データだ。

 共著者が小保方氏の生データを見ていないから証拠写真の捏造や切り貼りに気付かなかった、というのは科学者として基本的な過ちを犯したと自ら言っているに等しい。本人が生データにも当たらないで他人がデータを観察して解釈したことをそのままなぞって「共著者」として名を連ねたとしたら彼は研究者ではなく論文の紹介者に過ぎない。
 理研はそのような研究者まがいの存在を許すほど権威主義者の集団なのだろうか。小保方氏が研究所の上司として笹井某を頼ったとしたら、研究所の上司として彼は共著者に名を連ねる限りは生データを確認すべきだった。

 しかし小保方氏は生データの重要性も解らない研究者だったのだろうか。私の主観でしかないが、違うと思う。たとえば医師が患者に輸血する際、血液型を患者から聞いただけで輸血するとしたら医師以前の問題だろう。彼は患者の血液型の判定生データを見ていない。生データを見もしないで命に関わる措置を講ずることはありえない。医師は必ず自ら患者の血液型を調べるように命じて医師が判定反応を確認する。
 小保方氏も研究者として最低限生データを採取し確認しているはずだ。だから会見の場でも「STAP細胞はあります」と繰り返したのだろう。会見の場で記者たちが求めるべきは「生データ」の提出だったはずだ。記者たちには生データを見ても何のことかは解らないかもしれないが、少なくとも週刊誌ネタ仕立ての尻馬に載るべきではない。それは記者たちの研究者に対する最低限のマナーではないだろうか。だからワースト記者は日本のジャーナリストたちだというしかないだろう。

 そういえば私は何度もこのブログで世論調査の「生データ」をネットにアップせよと主張してきた。たかだか1000件程度の電話取材の「生テープ」をネットにアップできないはずはない。少なくとも私を囲む小社会の中で人々の反応を見る限りでは安倍氏の異常な高支持率が本当なのか、疑わしいと思わざるを得ないからだ。
 生データをどのようにして新聞社は取っているのか、電話取材の聞き方や設問などを国民は知る権利がある。纏める以前の生テープをアップすることにより、新聞社の世論調査の結果が真実だと国民に理解される根拠となるなら新聞社は公開すべきだ。勿論、個人を特定される箇所にはピーを入れることを前提にして。

 自らには優しい記者たちが小保方氏には鬼の首でも取ったかのように質問を浴びせる姿は科学者を取材する姿勢とは程遠いといわざるを得ないし、生データを検証しないで共著者に名を連ねる研究者とは一体なんだろうかと思わざるを得ない。小保方氏の周囲に群がった人たちは少なくとも科学者に接する態度ではなかったし、科学者と称している研究所の上司はワースト№1といわざるを得ないだろう。


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