国家成立の基本原理は民族自決だと再認識せよ。
キエフ共同の伝えるところでは<反政権デモを続けていたウクライナの野党勢力は22日、首都キエフの大統領府や最高会議(議会)の庁舎など政権中枢を掌握した。ヤヌコビッチ大統領は東部ハリコフに移動。議会は大統領の解任を決議した。政権は崩壊状態に陥り、ウクライナ情勢は重大な局面を迎えた>(以上「キエフ共同」引用)という。
ウクライナで野党による反政府デモが鎮圧警察隊との間で一部では銃撃戦まで行われていたようで、死者は政府側と野党側を合わせると100人を超えている。悲惨な事態を長引かせないためにもヤヌコビッチ大統領は速やかに辞任し事態の収拾に動くべきだ。
しかし<ヤヌコビッチ氏は22日、ハリコフで地元テレビに出演し、野党側の権力奪取の試みは「クーデター」だと非難。「私は辞めない」と述べ、辞任を否定した>とキエフ共同は伝えている。東部はヤヌコビッチ氏の支持基盤でロシア系住民が多いとされているため大統領派が強硬姿勢を崩していないのだろうが、余り事態を長引かせていると最悪の場合ロシアの介入を招きかねない。
ウクライナの経済をロシア依存に舵を切ったヤヌコビッチ氏に対するウクライナ国民の反発は強く、内戦状態にしないためにもヤヌコビッチ政府は速やかに辞任することを願う。
もとより民族自決主義とは<各民族は、その政治体制や帰属をみずからの意志で決定する権利をもち、他の民族や国家による干渉を認めないとする思想や運動。第一次大戦後、アメリカのウィルソン大統領が提唱。第二次大戦後は植民地独立運動の指導原理となった>ものであり、第二次世界大戦後の独立国家のありようの基本原則になっている。
現在でも民族自決主義を認めず少数民族を抑圧している国家がないわけではない。その最たる国は中国でチベット族やウィグル族の地に軍事侵攻して植民地さながらの政策を実施しているが、中国の悪逆非道ぶりは漢民族をその地へ移民させてチベット族やウィグル族の漢民族化を推進している。少数民族の文字や言語や文化まで根こそぎ奪うやり方は許されるものではない。
かつてソ連は「連邦国」という名称の下、少数民族の地をソ連国家に組み込み、少数民族を抑圧していた。だからソ連崩壊とともにベネルック三国やカザフスタンやウクライナが独立し、さらには現在ソチ五輪が行われているチェチェンも独立しようとしたが、豊富な埋蔵量を誇るバクー油田地帯を手放したくないためロシアが軍事介入して独立を許さなかった。
ウクライナはチェチェン人たちの苦悩を知っている。だからロシアに擦り寄ろうとしていたヤヌコビッチ政権に危機感を覚えて反政府運動の突き進んだ。その運動原理は国際社会によって認められている民族自決主義そのものであり、日本政府も野党勢力支持の姿勢を明らかにすべきだ。
プーチンとの良好な関係を崩したくない、などという幻想に惑わされてはならない。北方領土返還はプーチンの胸三寸で決まるものではない。安倍氏はロシア国民との対話に心がけるべきだ。
中・韓が反日教育を施しているようにロシアは北方領土は「正当な戦利品だ」との教育をロシア国民に施している。その教育が間違いだったとロシア国民が認識するまでは北方領土の返還はあり得ない。まずは国際社会に北方領土の日本帰属の経過と現状の火事場泥棒然としたロシアの無法行為による占領を国際社会に訴えるべきだ。
そうした意味では安倍氏はソチ五輪開会式に出席すべきではなかった。舛添氏が嬉々としてソチ五輪の地へ「東京五輪」の参考に出掛けたようだが、冬季五輪がどれほど参考になるというのだろうか。むしろ五輪を国内政治の道具に使った、民族自決を真正面から否定しているロシアを批判すべきだ。国家成立の基本原理は民族自決だということを忘れてはならない。
ウクライナで野党による反政府デモが鎮圧警察隊との間で一部では銃撃戦まで行われていたようで、死者は政府側と野党側を合わせると100人を超えている。悲惨な事態を長引かせないためにもヤヌコビッチ大統領は速やかに辞任し事態の収拾に動くべきだ。
しかし<ヤヌコビッチ氏は22日、ハリコフで地元テレビに出演し、野党側の権力奪取の試みは「クーデター」だと非難。「私は辞めない」と述べ、辞任を否定した>とキエフ共同は伝えている。東部はヤヌコビッチ氏の支持基盤でロシア系住民が多いとされているため大統領派が強硬姿勢を崩していないのだろうが、余り事態を長引かせていると最悪の場合ロシアの介入を招きかねない。
ウクライナの経済をロシア依存に舵を切ったヤヌコビッチ氏に対するウクライナ国民の反発は強く、内戦状態にしないためにもヤヌコビッチ政府は速やかに辞任することを願う。
もとより民族自決主義とは<各民族は、その政治体制や帰属をみずからの意志で決定する権利をもち、他の民族や国家による干渉を認めないとする思想や運動。第一次大戦後、アメリカのウィルソン大統領が提唱。第二次大戦後は植民地独立運動の指導原理となった>ものであり、第二次世界大戦後の独立国家のありようの基本原則になっている。
現在でも民族自決主義を認めず少数民族を抑圧している国家がないわけではない。その最たる国は中国でチベット族やウィグル族の地に軍事侵攻して植民地さながらの政策を実施しているが、中国の悪逆非道ぶりは漢民族をその地へ移民させてチベット族やウィグル族の漢民族化を推進している。少数民族の文字や言語や文化まで根こそぎ奪うやり方は許されるものではない。
かつてソ連は「連邦国」という名称の下、少数民族の地をソ連国家に組み込み、少数民族を抑圧していた。だからソ連崩壊とともにベネルック三国やカザフスタンやウクライナが独立し、さらには現在ソチ五輪が行われているチェチェンも独立しようとしたが、豊富な埋蔵量を誇るバクー油田地帯を手放したくないためロシアが軍事介入して独立を許さなかった。
ウクライナはチェチェン人たちの苦悩を知っている。だからロシアに擦り寄ろうとしていたヤヌコビッチ政権に危機感を覚えて反政府運動の突き進んだ。その運動原理は国際社会によって認められている民族自決主義そのものであり、日本政府も野党勢力支持の姿勢を明らかにすべきだ。
プーチンとの良好な関係を崩したくない、などという幻想に惑わされてはならない。北方領土返還はプーチンの胸三寸で決まるものではない。安倍氏はロシア国民との対話に心がけるべきだ。
中・韓が反日教育を施しているようにロシアは北方領土は「正当な戦利品だ」との教育をロシア国民に施している。その教育が間違いだったとロシア国民が認識するまでは北方領土の返還はあり得ない。まずは国際社会に北方領土の日本帰属の経過と現状の火事場泥棒然としたロシアの無法行為による占領を国際社会に訴えるべきだ。
そうした意味では安倍氏はソチ五輪開会式に出席すべきではなかった。舛添氏が嬉々としてソチ五輪の地へ「東京五輪」の参考に出掛けたようだが、冬季五輪がどれほど参考になるというのだろうか。むしろ五輪を国内政治の道具に使った、民族自決を真正面から否定しているロシアを批判すべきだ。国家成立の基本原理は民族自決だということを忘れてはならない。