中国は海上衝突予防法を順守せよ。

<中国外務省の華春瑩フアチュンイン副報道局長は12日の定例記者会見で、2010年9月の沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり、海上保安庁が中国人船長に損害賠償を求める訴訟を起こしたことについて、「いかなる司法措置も不法で無効だ」と述べた>(以上「読売新聞」引用)

 中国が日本の尖閣諸島を中国領土だと主張するのは根拠のない三百代言そのものだが、さらに日本の海上保安庁の監視船に衝突してきた中国漁船の罪を問い損害賠償を求めるのは日本の当然の権利だ。たちえ公海上であったとしても国際法の一つ海上衝突予防法に基づけば中国漁船は衝突ビデオなどを検証すれば体当たりして衝突したのは明白であり、日本政府が損害賠償を求めるのは当然の権利であって、中国政府が「いかなる司法措置も不法で無効だ」と主張することこそが無法行為でなんら正当性を持たない。

 南シナ海で中国はもっと酷い無法行為をフィリピンやインドネシアやベトナムの漁船に対して行っているが、日本も含めて各国連携して国連安保理に中国の所業を提訴すべきだ。いつ何時不幸な事態が南と東シナ海で怒らないとも限らない事態にあるが、それらはすべて中国による領土・領海拡張政策によるものだ。
 歴史的にも中国が主張するような中国領海が南シナ海や東シナ海に存在したことはなく、そこに点在する岩礁や島を中国領だと主張して勝手に港湾施設や軍事的な施設を設置することは許されない。そうした暴挙を問題に取り上げて制裁する機関がまさしく「国連安保理」ではないだろうか。

 中国はその安保理の常任理事国に「戦勝国面」をして厚かましくも居座っている中共政府が成立したのは1948年のことだ。安保理の常任理事国の資格が中共政府にないことは明白ではないだろうか。
 このことからも、それを許している他の常任理事国がいかにいい加減なご都合主義国家の集まりか明らかだろう。国連なぞが世界で唯一の国際的な機関だという妄想をそろそろ打ち砕くべきではないだろうか。先の大戦終結から3/4世紀が経過してもなお、戦勝国が勝手な「正義は我にあり」との論理を振りかざして世界を統治するのを目的としている国連は国際紛争に対してほとんど無力だ。

 国連のありようを理解するために世界各国を単純に生徒200人の学級に置き換えて考えれば、たった200人の学級の特定の五人が優位を永久的に確保して学級を仕切っている現状が民主的な運営といえるだろうか、と考察してみれば良い。
 そんなバカげた学級運営していれば、早晩必ず学級崩壊するだろう。しかもその五人の二人か三人が「俺が大将だ」と威張りたがり病を患っているとしたら最悪ではないだろうか。マトモな話し合いが出来ないのは当たり前だ。

 日本政府は東南アジア諸国と連携して国例安保理に南シナ海と東シナ海に軍事力を背景に露骨に進出する中国の悪行の数々を訴えるべきだ。それに対して国連が無力・無策なら国際社会に対して「国連の無力・無策」振りを訴えよう。
 国連負担金を米国に次いで日本が負担している現状は日本を敵対国と特定する戦後世界体制を滑稽にも日本が維持しているに過ぎず、それは自らの首を自らが絞めていることに他ならない。そうしたバカバカしい仲良しごっこからそろそろ身を退こうではないか。そして国連に代わる真に世界諸国が対等に話し合える機関の設立を目指すべきではないだろうか。米国やロシアや中国の優位を是認するような国連のあり方をいつまで受け容れ続ける必要があるというのだろうか。


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