見識を欠くNHK新会長は辞任すべきだ。

 NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長が25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」などと発言したという。これほど酷い見識を欠く発言はないだろう。
 そもそも「従軍慰安婦」などというものは旧日本軍に存在しなかった。確かに「慰安所」は軍営の近くにあったが、それは遊郭の経営者から「慰安所」開設の願い出があり、それを許可したに過ぎない。日本軍が売春婦を強制的に手配して兵士相手の売春宿を経営していたわけではない。

 歴史を現代の常識で批判し判断してはならない。歴史は当時の常識が支配し、当時の様々な情勢が動かしていた。歴史を論じるには当時の諸事情を勘案して行うべきだ。
 日本は昭和31年に禁じられるまで管理売春は合法だった。いや現在でも先進国の多くは管理売春を非合法化していない。オランダの飾窓などは有名で観光コースにすらなっている。そうした時代の「慰安所」をさも汚らしいモノでも論じるような批判には同調し難いが、管理売春をすべての兵士が利用していたかのような議論にも同調できない。

 NHKの新会長は史実に当たって「戦争をしているどの国にも「従軍慰安婦」があった」と発言したのだろうか。それを示す史料があるなら、新会長は自らの発言を弁護するために史料を提示する必要がある。
 それがないなら、速やかに発言を訂正し自らの身を律すべきだ。いやしくも中・韓の両国が日本の反日マスメディアが拡散した「従軍慰安婦」を利用して日本を貶めるプロパガンダを世界的に展開している。ことに韓国の銅像まで設置する下劣なプロパガンダは日本に対する深刻な冒涜だ。決して看過できない外交問題だ。

 そうした深刻な事態に韓国が一方的に追い詰めている「従軍慰安婦」プロパガンダにNHK会長が新任記者会見で安易に言及するとは見識を疑う。もしも言及するなら正確に「従軍慰安婦なるものも言葉も旧日本軍にはなかった。それが出て来たのは吉岡某の書いた本に「「慰安婦」の強制があった」とする箇所を朝日新聞が1992年に「従軍慰安婦」という文言を用いて記事にしたのが問題化した発端だった。
 日本を徹底的に貶めた「東京裁判」ですら問題にならなかった「従軍慰安婦」が問題化したのは1992年以降のことだ。いかに捏造されたプロパガンダであるか明確ではないだろうか。それを新会長が取り上げて、こともあろうに「戦争をしているどこの国にもあった」などと発言するとは言語道断だ。その程度の人物に偏向しない報道を掌るべきNHKの会長にふさわしいとは思えない。


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