政党の存在意義。

 健康不安から辞任した山口県知事の後任を巡り、自民党は早くも41才の自治官僚を候補擁立に動いているようだ。しかし民主党は早くも「候補擁立の余力はない」として候補すら立てないまま引き下がろうとしている。東京都知事選挙でも自民党は元自民党参議院議員の舛添氏を推薦するようだが、ここでも民主党は単独候補擁立を断念している。
 民主党という政党は先の衆・参選挙大敗北の総括すらしないまま、ついに立ち枯れようとしているようだ。政治家として党の再生を願うなら、なぜ国民の前で徹底した路線闘争を繰り広げないのだろうか。民主党が敗因を自覚し、それを改めようとしない限りかつて民主党を支持した有権者が再び民主党の旗の下に回帰することはあり得ない。

 その党再生の試金石となるのが地方選挙ではないだろうか。他の首長選挙では自民党擁立候補が敗北を重ねているが、それかといって民主党の擁立候補が勝っているわけではない。民意は真の自民党に対抗する野党勢力の出現を待っている。
 その要となるべきが第一野党の民主党のはずだが、その民主党が党内議論すらしないで、なんとなく仲良しクラブで時を過ごしているだけなのは民主党に一票を投じた人たちに対する怠慢行為というしかない。

 民主党はどこへ向かって行こうとしているのか、民主党の政治家たちはどんな政策を実現させて何を国民にもたらそうとするのか。そうした明確なメッセージが国民につたわらなければ民主党はいつまでたっても大敗をしたまま痴呆状態にあると思われても仕方ないだろう。
 安倍自民党は数を頼りに国民の現在と未来にとって危険な政策を次々と実現させている。それを手を拱いて眺めているだけの民主党であってはならない。自民党になろうとした民主党政治家たちと袂を別って、民主党は真の国民政党として再生しなければならない。99%の人たちに背を向けた安倍自民党は早晩行き詰る。その時に国民の民意の受け皿に民主党がなれなければこの国の政治は右傾化の坂道を転がり落ちるだけではないだろうか。


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