「ズボンを穿かずに地下鉄に乗ろう」とは何なのだろうか。

 世界各地で「ズボンを穿かずに地下鉄に乗ろう」というクワダテがあったらしい。産経新聞電子版で報じられているが、男性限定でもなく、若い女性もこの寒波到来の折にも関わらずパンツ姿になって地下鉄に乗っている。
 そうした写真を見ると何となく笑ってしまう。江戸時代にも褌を見せるという風俗があったようだ。フーテンの寅さんが啖呵売で使う啖呵の一つに「見上げたもんだよ屋根屋の褌」というのがあるが、江戸時代は褌に凝って縮緬の褌を締めて、それを見せびらかすために尻丸出しに着物を端折って着込んだりした。

 しかし当世の「ズボンを穿かずに地下鉄に乗ろう」というクワダテはそうした心意気を示すものでもなさそうだ。ただ単に常識的な風俗に抵抗するシャレのようなものらしい。
 その程度のものなら若い女性がパンツ姿をさらして恥をかくよりも、この寒空だからキチンとズボンを穿いて寒さ対策した方が良いと思う。その方が何倍も健康的なはずだ。

 そういえば当節は首を傾げたくなる風俗が流行っている。たとえば男子がズボンをズリ下ろして穿くスタイルにはダックスフントの真似かい、と聞きたくなる。腰パンをしている若い女性には「パンツが見えてますよ」と注意したくなる。
 しかし、そうした奇抜な風俗は何も当節だけのモノではない。フランス王朝華やかなりし当時には男性がタイツの股間を膨らませるのが流行っていたという。モッコリとした股間を見せびらかすのが流行っていたとは当時生まれてなくて良かったと思わざるを得ない。

 ただ見る人に不快感を与える恰好は余りしない方が良いし、流行らせない方が良いと思う。ズボンの裾を靴で踏んづけて歩くような穿き方は見ている方が不潔さに身震いする。
 刺青もタツゥーとか称して軽めの表現をしているが、江戸時代は罪人に課す罰でしかなかった。つい数十年前までは日本でもカタギ者は刺青をしなかった。流行りの風俗とは云え、一定の限度を超えてしまうと引き返せなくなる。遊びもほどほどにすべきではないだろうか。「ズボンを穿かずに地下鉄に乗ろう」というクワダテが日本で蔓延しないことを願う。せめて寒波が去るまでは見る方が寒イボだらけになりそうだ。


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