名護市の民意は、

 毎日新聞は(沖縄県名護市長選(来年1月12日告示、19日投開票)で、保守系から出馬表明していた2人のうち、前市長の島袋吉和氏(67)が25日、出馬を取りやめる考えを明らかにした。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を容認する保守系の分裂回避のため)と報じている。
 政府の強い意向を受けて、自民党本部が現地候補者調整を行ったようだ。地方自治体の首長候補調整に党本部と政府が動くとは異常な事態だ。それほど辺野古沖へ米軍基地を移転したかったのなら、なぜ自・公は先の衆・参各国政選挙で明確に「辺野古沖移設」を訴えなかったのだろうか。姑息なことこの上ないというよりも、民主主義における選挙を冒涜するものでしかない。

 辺野古の地元自治体として、名護市民は「米軍基地の辺野古沖移設反対」を明確に意思表示すべきだ。海兵隊が移駐すれば当然上陸訓練と称して辺野古沖の海までも基地の占有に組み込まれるのは明らかだ。そうなってから反対しても遅いことはいうまでもなく、そもそも県知事が公有水面埋め立てを承認しても名護市が受け入れなければ県としても困った事態になる。
 勿論、公有水面埋め立ての承認は県知事の県議会提案権限だが承認は県議会の多数を以て行う。その議決の根拠として地元自治体の意向を尊重すべきはいうまでもない。だからこそ自民党と政府は名護市長選挙で保守系候補の一元化に乗り出したのだ。

 まだ話し合いのテーブルにも着いていない日米地位協定協議にも拘らず、日米地位協定の改定を安倍氏は沖縄県知事に約束した。福一原発の汚染水と同様な話を沖縄県知事が信用したとしたらお目出度い人だといわざるを得ない。日本国民に何%が放射能汚染水が「完全にブロックされコントロールされている」と信じているだろうか。
 そうしたミエミエの嘘を国際会議の舞台で堂々と吐いて少しも心の痛まない厚顔無恥な人物が安倍晋三氏だ。隷米姿勢を明確にして、米国政府に阿る政策を次々と決定している安倍政権がついに本気になって辺野古の自然と沖縄県民を米国防衛の楯に使わそうとしている。何としても防がなければならない。

 米軍は米国のために戦う軍隊だ。日米安保条約が日本を守ると考えるのは軍事的に能天気な人たちだ。日本は攻撃力も含めた自己完結型の防衛力強化に努めて、米軍の駐留部隊を徐々に撤退させ、自衛隊に置き換えるべきだ。
 普天間基地の米軍はその第一陣として辺野古沖ではなくグアムへ撤退すべきだ。日本政府に沖縄への基地負担を訴えていたこの国のマスメディアはなぜか今になって鳴りを潜めている。ここにも姑息にして卑怯な連中が蠢いているようだ。


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