仲井眞弘多、これほど薄汚い政治家を知らない。

 明後日にでも仲井眞弘多沖縄県知事は辺野古沖移設を承認するという。そのためと称していくつか条件を安倍氏に出して、今日(12/25)東京に来ていた仲井眞弘多沖縄県知事と会談したようだ。
 出した条件というのが沖縄特別振興補助金3000億円と日米地位協定の改定交渉を行うことなど、5条件を出したという。それに対して安倍氏は特別振興補助金は出すとし、日米地位協定は改定すべく米国と交渉を行うようにすると約束したという。しかし日米地位協定は米国が交渉を拒否した経緯があり、日本政府だけの意向でどうなるものでもないというのは自明の理だ。

 そうした特別補助金年100億円の続編ともいうべき特別振興補助金総額3000億円を確約するなど、札束で頬を張られて帯を解く金色夜叉並みの時代錯誤な取引に反吐が出る。そうした条件闘争に入ること自体が仲井眞弘多氏の薄汚さではないだろうか。
 沖縄県民の負託を受けている沖縄県知事が沖縄県民の意向にではなく、政府の意向に耳を傾けるというのは沖縄県知事としていかなる弁明を沖縄県民にするつもりだろうか。かつて鳩山首相が「最低でも県外」と発言した折には鳩山氏を非難し、自民党寄りのスタンスを表明していたが、沖縄県民の多数意思が「最低でも県外」と知るとアッサリと最低でも県外移転派へと転向した。それは自民党沖縄県連の国会議員たちと全く同じだ。

 そして今回、安倍氏に説得されるや条件闘争として5条件を示し、それに対して安倍氏が「税と社会保障の一体改革」並みの曖昧な回答をしたにも拘らず、すでに「27日にも辺野古沖移転を容認か」との憶測記事が出るほどのヘタレ振りだ。政治家は人気稼業だから仕方ないという向きもあるようだが、それを以て変節漢と呼ぶのが正しい評価だろう。
 弱い者には突っ撥ね、強い者には阿るという、最低の政治家の見本のような御仁だ、仲井眞弘多という人は。沖縄県民は自分たちが選んだ自民党国会議員に裏切られ、そして沖縄県知事にも裏切られる。マスメディアの世論誘導に乗って自公政権を選択した結果がこうなっている。決して安易にマスメディアを信用してはならないし、マスメディアに登場するバカな政治評論家の口車に乗ってはならない。この国の米軍基地の移設先一つとして決められないこの国の首相とは一体何なのか、国民は奥歯を噛み締めて隷米状態にある日本国の姿を凝視し、その悔しさを忘れないで次の選挙に生かそうではないか。


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