即時脱原発を時代の「声」に。

 勿論、イマを生きる私たちは地球を独占しているわけではない。人類以外の生命とも地球をシェアして暮らしている。それも過去から未来へと受け継ぐDNAの揺り籠として生かされているに過ぎない。
 このかけがえのない地球を未来へ向かってより良い状態で引き継ぐべく、イマを生きる人類は地上に出現した最高知能指数を付与された生命体として、他の生命体に対しても努力する義務がある。

 それが「経済成長」のために必要だとか、「より良い暮らしのために必要」だとか、様々な理屈をつけて原発というウラン崩壊熱を利用する発電装置を開発した。しかし、原子力は人類が手にしてはならない悪魔のエネルギーだった。
 原子力を利用すると必ず出る放射性廃棄物をいかにして放射能を除去するか、いかにして最終処分場であらゆる生命と地球に負荷なく安定的に管理するのか、回答を得ないまま原子力発電装置の利便性に囚われてしまった。あるいは原子力発電装置が膨大な利権をもたらすことに目を奪われて、放射性廃棄物の処理費用を無視して原価を弾き、誤魔化しの「安価性」を謳い上げて国民世論を誘導した。

 原発行政に関して政治の責任は余りにも重い。その原発の欺瞞性と危険性を覚醒したドイツは即時脱原発を決めた。しかし福一原発で世界に向かって放射能汚染物質をばら撒き続けている当事国たる日本が即時脱原発に明確な意思表示をしていないのは如何なることだろうか。
 この国の政治家は平気で大嘘をつく。五輪招致の国際会議で安倍首相は「福一原発の汚染水は完全にブロックされコントロールされている」と胸を張ったが、それが国際社会に対する原発事故当事国としてあるべき当然の姿であって、決して一時凌ぎや言語上の誤魔化しであってはならない。しかしながら、安倍氏は一国の首相として恥ずべき大嘘をついたのだ。それは人類のみならず地球に対する深刻な裏切りだ。未来の地球に対するだけでなく、イマを生きるすべての生命体に対する犯罪行為だ。

 小泉純一郎氏が突如として「即時脱原発」を唱え出したのはかつて原発を推進した自民党の政治家として贖罪の意味もあってのことだろう。それに元首相の細川護煕氏が合流するという。さらに従来から「即時脱原発」を唱えている小沢一郎氏も合流して、自公民の暫時原発容認政党に対峙する勢力を形成すべきだ。
 他の1%対99%の対立を拡大した「新自由主義」に関しては、それを推進した小泉純一郎氏と格差是正を掲げる「国民の暮らしが第一」の小沢一郎氏とは相容れないのは明らかだが、即時脱原発のワンイッシュ―だけで団結して国民運動に昇華させるべきだ。すでに老齢期に差し掛かった政治家として最後のご奉公を三人が手を取り合って是非とも推進して頂きたいものだ。


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