「みずほ経営陣総退陣か」は当たり前ではないか。

 何を躊躇しているというのだろうか。みずほ銀行の取締役は総退陣すべきだ。なぜなら広域指定暴力団に融資していると取締役会で報告があり、すべての経営陣が知っていてそれを「直ちにやめろ」と激怒しなかったとしたら、企業のコンプランアンスとは画餅そのものではないだろうか。
 企業は儲ければ良いというものではない。企業はもちろん株主だけのものではない。中学の社会科で習った通り、企業の成りたちには三要素がある。一つは株主に代表される「資本」だが、ほかに地域や国家といった「土地」と、働く者があってこそ初めて企業が成り立つという意味から「労働力」が三要素だ。

 その内の「資本」の論理だけを最優先させて、経営者がなりふり構わず「利益最優先」という守銭奴に成り下がっているとしたら大問題だ。「資本」だけでは何も利を生まない。そこに「土地」と「労働力」が加味されて、初めて企業体となり利益も生まれるのだ。
 銀行がそうした当たり前のことを失念したとしたら、残るのは単なる醜い守銭奴だけだ。銀行には街金ほどの誇りもないだろう、なぜなら彼らが扱っているカネは自分たちのものではない。預金者から預かったカネを運用しているに過ぎない。つまり他人の褌で相撲をとっている「委託者」に他ならないからだ。

 岩崎弥太郎を持ち出すまでもないだろう。明治のバンカーたちの心中には「国家」が常にあった。そのためにバンカーとして育てるべき産業は何か、投資すべき企業は何かを的確に判断して日本の経済成長の礎を作った。
 みずほ銀行の取締役たちにそうしたバンカーとしての理念が存在しているだろうか。理念なき経営者は守銭奴だ。他の企業と異なり銀行家が守銭奴と化したら弊害しか残らない。単なる金利のピンはね屋に過ぎなくなるからだ。
 みずほ銀行の役員たちは金融庁から肩を叩かれるまでもなく、潔く総退陣すべきだ。それが銀行のコンプライアンスの最低限の示し方ではないだろうか。


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