東電は小学生レベルの連結管の原理すら知らなかったのか。

 東電は世界のマスメディアや国民が福一原発の放射能汚染水漏洩に関して厳しい眼差しを向けていることを知らなければならない。世界の国際世論は日本の技術水準に対しても批判の目を向けている。
 今回起こった東電の汚染水漏れは傾斜地に設置した五本の汚染水タンクを連結したものに汚染水を注入していて起こったものだが、原因は小学生程度の連結管の原理を無視したために起こったものだ。つまり五個のタンクのすべてに水位計が取り付けられていたのではなく、傾斜地の最上位のタンクにだけしかつけていなかったため、まだ大丈夫だとして注水し続けたが、最低部のタンクでは汚染水が溢れていたというのだ。

 フランスの国民、特にご婦人方は怒り心頭だという。日本の放射能漏れ事故に対して日本人がこれほど無神経なのは信じられないというのだ。
 それは技術大国日本の技術がこの程度の相当レベルの低いものかのかという失望だ。なにしろ連結管の応用すら満足に出来ない技術力とは後進未開国のレベルではないかという批判だ。

 民間企業では決してあり得ない。数ある石油コンビナートのタンク群で海に向かって傾斜いている土地に林立したタンクを連結する際、GL同レベルに連結するのが原則で、水位計はすべてのタンクに取り付けてモニターするのが原則とされている。
 それが東電のやったタンク設置工事でそうした基本的な安全原則が守られなかったのはなぜだろうか。推察するに、連結管の原理すら考えないようなズブの素人が工事をやっているとしか思えない。そういえば総電源喪失時に稼働すべきディーゼル発電機が地下に設置してあったため津波で水没して使いものにならなかったというのも非常事態とはどのような事態かを想定していなかったとしか思えない初歩的なミスとしか思えない。

 つまりどんなに原発が安全性を担保していると電力各社が主張しようと、やっている現実の工事がこの程度の低レベルだと東電が国民の前に実態を曝してしまった。そうした初歩的な安全性さえクリアしていないレベルで原発を動かしていたのかと震撼とする。
 世界がそうした目で見ているということを忘れてはならない。東電のレベルの低さは小学生以下だが、日本のすべてのレベルが東電並みだと見なされると、営々と築き上げた技術大国日本の評価が一瞬にして瓦解するのだ。このどうしようもない無責任・低レベルの電力会社の対応力には腰を抜かすほど驚くが、それがこの国の大企業の安全対策力だとしたらすべての企業と社会インフラをもう一度総点検せざるを得ないだろう。


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