警察はストーカー被害事件の経験を生かして最善を尽くしたか「三鷹女子高生殺害事件」に学ぶことは

 警察はストーカー被害事件の経験を生かして最善を尽くしたかのだろうか。「三鷹女子高生殺害事件」報道を見るたびに胸が痛む。
 桶川ストーカヘ女性殺害事件はまだ記憶に新しい。その場合はストーカー自身によるものではなく、いわば「殺し屋」を雇って殺害した猟奇的な殺人事件だったが、いずれにせよ付き合った「彼女」を自身の所有物であるかのように勘違いして、全面的支配下に置こうとする未熟な人格による「ジコチュー」勘違い殺人事件だった。警察はそうした犯罪の特異性を理解しているのだろうか。

 今回の殺人事件は午前中に三鷹警察署へ両親ともども出向いて深刻なストーカー「付き纏い」被害を相談している。それにも拘らず警察の「ストーカーマニュアル」に従い、第一段階として電話で警告したという。
 実際には第一段階ではなく、犯人は京都から東京へ出てきて「付き纏い」行為を実施していた。つまり現実は殺人事件一歩手前だという認識もなく、警察は「第一段階」のマニュアルに従って電話による警告をし、次には書面で警告する予定だったという。

 この能天気振りは一体何だろうか。警察はマニュアルでしか動かない硬直化した官僚組織の典型だということなのだろうか。なぜ直ちに女子高生の地域を重点的にパトロールしかなったのだろうか。
 千葉県のストーカーが九州の実家にまで遠征して実家で祖母や母親を殺害した事件に何も学んでいになのだろうか。恋は盲目というよりも、近年では失恋は殺意という実態を警察は少しも学習していないようだ。

 女子高生が帰宅した後にも警察は女子高生に電話して「無事」を確認した直後に、既に自宅に不法侵入していたストーカーにより電話した直後に殺害されている。なぜ警察官は自宅へ赴いて無事を確認しなかったのだろうか。
 なぜパトロールを実施しなかったのだろうか。なぜストーカーが既に上京している事実を非常事態と認識しなかったのだろうか。なぜ警察の権威にかけて殺人事件を防ぐ覚悟をすべての警察官が持たなかったのだろうか。

 殺害された後に警察当局は「警察の対応は間違っていなかった」旨の意思表明をしたが、対応が間違っていなかったにもかかわらず「ストーカー相談した」女子高生が殺害されたのは対応マニュアルが間違っていたことに他ならないという証明ではないだろうか。
 間違った対応マニュアルで殺人事件を未然に防げなかったのは警察の落ち度ということではないだろうか。今回が最初の「付き纏い」殺人事件ではない。これまで何度起こったというのだろうか。警察はいい加減学習すべきだ。それでも学ばないのなら警察不信になっても仕方ないだろう。警察の信頼回復とはこうした類型的な殺人事件をなくすことに他ならない、ということを今度こそ学ぶべきだ。亡くなられた女子高生にー合掌ー。


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