戦後政治と外交の大きな汚点・「村山談話」

  村山談話ほど戦後政治と日本外交を貶めたものとして他に類例がないほど酷いものだ。決して冷静な「歴史認識」でもなければ、心から日韓関係改善を願った「謝罪」でもない。


 歴史認識とは当時の国際的な常識に照らしたものでなければならない。16世紀にスペインによって破壊・消滅させられたインカ帝国に関して、スペインはインカの末裔に対して「謝罪」や「歴史認識」を一度として表明し賠償を行っただろうか。


 


 19世紀まで続いて奴隷海岸や象牙海岸から牛馬のように現地人を「狩って」「売買」した奴隷に関して、米国はアフリカ諸国に対して「歴史認識」や「謝罪」を表明して賠償を果たしただろうか。つい先日の20世紀後半まで欧米諸国は帝国主義丸出しのアフリカやアジアや南米への侵略と植民地経営に対して「歴史認識」や「謝罪」を表明し、現地の国々に対して賠償を行っただろうか。


 人道的にどうだとか、現在の常識に照らしてどうだとか批判を加えるのは「歴史認識」とはいわない。ましてや現地国家による捏造された「歴史」を受け入れるのが「歴史認識」だとするのは誤った行為そのものだ。


 


 16世紀には16世紀の常識が支配していたし、19世紀には19世紀の常識が支配していた。20世紀前半までの常識と後半とでは世界の常識は一変した。その大きな役割を果たしたのは日本だ。


 日本国民の血の代償によりアジア諸国は欧米列強の植民地支配から「独立」できる事実を目の当たりにした。当時の日本はアジアへの進出を「大東亜共栄圏」建設と称していたが、とりもなおさずそれはアジア諸国民を帝国主義・植民地政策から解放する欧米諸国との独立・開放戦争だった。


 


 そうした事実は欧米列強として進出していた諸国にとって忌々しい限りだろう。彼らは日本を罰することによって自分たちの非人道的な「歴史」を隠蔽しようとした。そして東京裁判史観を日本国民に押し付けることによって隠ぺい工作を完結させた。


 しかし真実は露見する。激しく隠蔽すればするほど、真実は激しく真実の声を上げる。いかに中・韓が日本を激しく批判しようと、日本の先人はキッチリと中・韓に対してケジメをつけて来た。そして欧米列強の常識にない賠償を実行した。20世紀前半の日本も含めた先進諸国で軍事進出した諸国はおろか併合により国費を投じて社会インフラを整備した諸国に対してまで賠償した国は世界で唯一日本だけだ。


 


 敗戦国の日本だけが賠償し経済援助を行ったのは20世紀の奇跡だ。人類史上において大きく評価されてしかるべき快挙だ。


 第二次大戦の戦勝国ほど帝国主義時代の侵略行為に頬被りしている。欧米列強こそ恥ずべきだ。しかし、それが歴史というものだ。歴史は戦争の勝利者によって書かれる。それは認識しようが認識を拒否しようが、事実だから否定できない。


 


 中国・韓国はそうした「歴史」そのものに対する認識が誤っている。そして事実をいかに捏造しようと、それはバネを力によって押し付けているに過ぎないから、必ずバネはいつの日にか反撥して「事実」が捏造を打ち負かす。バネが反撥する日が政府転覆の日になりかねないため、中国と韓国は必死になって捏造を「歴史」だと強弁している。だが、残念ながら必ず真実は現れる。いかに隠蔽し捏造しようと真実の前に虚構は虚構でしかない。


 


 村山氏は中国へノコノコ出掛けて自身の誤った「歴史認識」と「謝罪」を強弁したようだが、彼ほど「歴史」を弄んでいる人はいない。それは恰も米国大統領が米国民に対して「アフリカ諸国に現地国民を奴隷売買したことへの謝罪と賠償せよ」と「談話」を発表したのに等しい。それは歴史を穿り返して過去へ挑戦をせよと主張しているのと同じ行為だ。すでに歴史として確定した事実を蒸し返して何が得られるというのだろうか、村山氏は法律に「時効」が存在している事実を少しは勉強してはどうだろうか。国際社会の公序良俗を乱しているという認識が村山氏にはないのだろうか。



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