地下水流入防止に「凍土方式」は有効なのか。
なぜ地下水流入防止に一般的に用いられている鉄板の矢板を打ち込む方式を採用しないのだろうか。凍土方式がどれほど有効で、費用対効果に見合うものなのか現場経験の豊富な複数の土木コンサルの一致した提言なのだろうか。
総電源喪失により凍土方式は不具合を生じるものではないだろうか。そして実際に運用されたとして、そのシールド効果を確認する方法があるのだろうか。トンネル工事なら実際にトンネル内に地下水が漏れ出して来ないかは目視で確認できるが、地下の様子をどのようにして判断するのだろうか。
地下水防止策が凍土方式ありきで進んでいるように思えてならない。しかも矢板を打ち込む方式と比較して桁違いに費用がかかるという。なぜ凍土方式を採用すべきとなっているのか、経過説明を伺いたいものだ。
さらに、放射能汚染水保管タンクはどうするつもりなのだろうか。3年足らずで既にタンク表面に錆が浮き、緩んだボルトから漏水するような代物に何年間汚染水を溜めておくつもりなのだろうか。しかも薄い鉄板で作られているタンク周辺に汚染水から放出される放射能から作業員をどのようにして守るつもりなのだろうか。
東京の地下に巨大な「調整池」を造った土木技術で、巨大な汚染水貯蔵地下タンクをなぜ造らないのだろうか。その表面を厚いコンクリートで覆って、作業員が放射能被爆を少しでも軽減するようにすべきだ。人を人とも思わない作業環境にはただただ驚くばかりだ。本気で東電や経産省や原子力ムラの住人達は放射能に作業員も含めたすべての人が被爆しないように最大限の努力を払っているとは到底思えない。
そうした連中が再び原発を稼働させようとしている。彼らに原発を稼働させる資格があるのだろうか。心から心配せざるを得ない。