地方組織のテコ入れに本部職員も派遣とは、民主党のアア勘違い。

 なぜ民主党は政権から転落し選挙で負け続けるのか、という命題に対して党幹部が見つけた回答が「地方組織のテコ入れ」とは呆れてものが云えない。彼らは未だに2009総選挙で民主党を支持者たちが、なぜ民主党を見限ったのか解っていないようだ。

 民主党が大敗し負け続けているのは民主党が自民党になったからだ。自民党化した民主党から「民主党の支持者」たちが民主党を見限るのは当然で、自民党の真似をするのなら本物の自民党に負けるのも当たり前だ。



 民主党が再び2009民社党支持者だった人たちの信任を得るには2009民主党へ回帰するしかない。座標軸がズレた線にキッチリと定規を当てて延長線を引いてもズレたままだ。どんなに真面目に線を引いても無駄な努力というものだ。党本部の職員を投入しても、民主党の基本政策がズレたままで何をやっても無駄というものだ。

 なぜ民主党が2009マニフェストを捨て去ったのか、そこに何があったのか、様々な政治評論家か適当な論評をしているが、民主党の政治家たちに確たる信念がなかったからだ、というしかない。実は民主党にも唯一座標軸たる政治家がいたが、彼は総選挙直前に検察の捏造情報とマスメディアの「政治とカネ」プロパガンダにより政治の表舞台から引き摺り下ろされてしまった。



 いうまでもない、小沢一郎氏を欠いた民主党を操るのは官僚たちにとって造作ないことだっただろう。菅氏などは参議院選挙直前に突如として「消費税10%」と叫び、それを聞いて思わず「気が狂ったか」とのけぞったほどだ。こんな無定見な政治家がいるとはと驚きを通り越して怒りすら覚えた。

 野田氏に到っては言語道断だ。官僚の掌で踊らされ、野合三党合意をしても得々として「解散しましょう」と安倍氏に塩を送るほどの暗愚振りを満天下に演じて見せた。その彼らが民主党内で大きな顔をしているのに、どうして2009民主党の支持者だった人たちが民主党に戻ると思うのだろうか。民主党が陥っている死に到る病の病理を理解していないのは民主党そのものかも知れない。



 1%の米国のハゲ鷹投機家たちに奉仕する新自由主義・自公政権に対抗する政党は99%の側に立つ政党でなければならない。つまり「国民の生活が第一」の政治理念を再び掲げて政策を再構築するしかなく、それに敵対する菅氏や野田氏とその仲間達には民主党から出て行ってもらうしかない。そして三顧の礼を以て小沢一郎氏とその仲間たちに戻ってもらうことが民主党再生の第一歩だ、ということに気付くのが民主党再構築の原点だが、そうした叡智を持ち合わせる政治家すら民主党に残っていないのだろうか。


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