余りに痛ましい。

  福知山花火大会が始まるまで楽しい一時を露店商をひやかしで楽しんでいた人たちが一瞬のうちに火炎地獄に包まれた。露天商が発電機の燃料切れに備えてガソリン携行缶からガソリンを注ごうとした際に事故は起こったという。


 ガソリンは揮発性の高い危険物だという認識を多くの人は持っている。しかし具体的にどんな危険が潜んでいるかは殆どの人は知らない。だからGS勤務者には「危険物取扱」の有資格者の配備を義務付けている。


 


 その露天商に危険物に対する十分な知識があったのか。少なくとも堰堤の階段状のコンクリートの途中に発電機を置き、その傍にガソリン携行缶を置くというのは危険物取り扱いの常識に反している。


 その堰堤にも多くの人たちが腰を下ろして、これから始まる花火大会を待っていた。下の堰堤沿いの露店が立ち並び、多くの人出で賑わっていた。そうした大衆の真ん中で露天商はガソリン携行缶の蓋をいきなり開けようとした。


 


 実はガソリン携行缶には圧抜きのネジが取り付けてある。40度で揮発するガソリンが蓋を開けると霧状に噴出しかねない。そのためにネジを緩めて徐々に圧を抜くのだ。


 しかし露天商はいきなり蓋を緩めてしまった。噴出するガソリンの圧は強く、蓋の大きなネジ山では握力で元にネジて閉じるのは困難だ。


 


 噴出したガソリンが露店の周りに集まっていた人手に降りかかった。驚いた露天商は向きを変えようとして熱せられた鉄板に向けてしまったという。当然、ガソリンは爆発的に発火し、大参事は起こった。


 今日までに3人の方が亡くなられた。わずか10歳の男児に、30代の男性と40代の女性。いたましい限りだ。心からお悔やみを申し上げるしかないのが、残念だ。


 


 それにしても花火大会などの事故が多いのはなぜだろうか。火を取り扱う人たちへの指導や事故防止体制はどうなっているのだろうか。


 花火やガソリンなどは危険物だという認識を当然持っているはずだが、取り扱いが疎かになってはいないだろうか。一瞬の気の緩みが人命に関わることを決して忘れてはならない。楽しい夏祭りを楽しい記憶だけで終わらせるのが大会を取り仕切る者の責任だ。



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