外務省の怠慢がフランス大統領の誤解を招く。

  訪日していたフランスのオランド大統領が6月7日に参議院本会議場で演説して、日本の歴史認識に忠告を行った。オランド大統領は「日本は歴史認識について近隣の国々と和解すべきだ。痛みを伴ったとしても過去の遺産に区切りをつける時だ」と、なんとも能天気な発言をして日本外交に内政干渉をしてみせた。


 そもそもオルランド氏がその程度の認識しか持っていないことに驚くが、それも日本の外務省が海外に対して日本が近隣諸国度いかに和解すべく努力して来たかを広報して来なかった証拠だ。これまで日本が韓国や中国に対して行って来た「謝罪」や「賠償」を時系列に従って説明すれば、オルランド氏は赤面して恥じ入るだろう。


 


 フランスは植民地支配していたベトナムに対して一言の「謝罪」もしていないし、ビタ一文たりとも「賠償」をしていない。同じくアフリカのナイジェリアなどの植民地に対しても同様だ。しかもフランスは植民地の住民に対して医療のインフラ整備や教育施設のインフラ整備や教官の派遣などを行って来ただろうか。日本は植民地支配したのではなく、日本国民と同様かそれ以上の同等な国民として暮らせるように弥生式時代さながらの朝鮮半島の社会インフラを日本国民の税を投じて行った。


 それでは戦争を行って一時は占領されたドイツに対して、フランスは反独教育を国民に施し、ズデーテン地方に侵略したドイツ軍が百万人のフランス国民を虐殺したと捏造した歴史をフランス国民に教えているだろうか。そうした日本に対する中国と韓国の悪意に満ちた反日ぶりをオルランド氏は承知の上で参議院本会議で間抜けな演説を行ったのだろうか。


 


 その演説の後に安倍氏と共同記者会見したが、その場でオルランド氏はアルジェリアのテロで日本人10人が殺害されたのに関して「中国民に哀悼の意を表する」と発言して、訂正する一幕もあった。オルランド氏にとって日本と中国とは国名を間違えるほどの、どうでも良い両国のようだ。


 それにしても日本外交に対して基礎知識の破片すら感じられないフランス大統領の認識には正直失望した。それもこれも現地フランス駐在大使や大使館員たちは日本政府の活動をどのように広報して来たのか、疑問を呈さざるを得ない。大使館建屋の地下にはワインセルラーがあって、年代物のワインが揃えてある映像を拝見したことがあるが、彼らはそれを大量に消費してのうのうと遊んでいたのではないかと思わざるを得ない。



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。