やくみつる氏の戦争放棄、世界のどの国も採用しない日本国憲法の欠陥。
昨日のテレビ番組「たけしのTVタックル」を視聴していて、やくみつる氏の発言にひっくり返るほど驚いた。彼は憲法第九条よりも突き詰めた戦争放棄を主張した。
万が一「中国が攻めて来たら」という問いに、やく氏は「手を上げて占領される」と躊躇なく回答した。そして「戦って守る国とは何ですか」と反対に問いかけ、「戦って守るのは国家権力でしょう」と分かったようなことをほざいた。
憲法9条は日本国民をここまで惰弱な国民にした。米国の思惑は的にピタリと当たった。戦争をしないで中国の奴隷になる方が良いとやく氏は思っているのだ。
彼にとって国家とは「国家権力」であって彼の住処とは別物のように観念している。なんという恐ろしいことだろうか。やく氏は中国が日本を占領した場合に真っ先に粛清される、中国にとって最上の危険人物だということが理解できていないようだ。
たとえば中国国民にやく氏の思想が広まれば人民解放軍は内部から崩壊する。チベットやフィグル民族を凌辱して支配している人民解放軍の緊張関係をやく氏は受け容れることが出来ないばかりか、徴兵すら忌避するだろう。そういう国民は中国にとって邪魔というよりも抹殺すべき危険分子だ、ということがやく氏は理解できないようだ。
しかも「TVタックル」の発言はすべての自衛官の反発を招いているはずだし、この国のマトモな官僚たちにとっても「国家に奉仕する」という本分を尽くすべき国民が国家に一切奉仕しないと公言したことに愕然としたのではないだろうか。
日本は世界で唯一の非常識な「戦争放棄」を憲法で定めている。その規定に真摯に従えば、やく氏のような他国による侵略で国家破壊があったとしても、それに戦いを挑むよりも侵略されることを是認する国民にあらざる国民が生まれて来る、という証拠だ。
安倍氏は96条の改憲規定を緩和すべく公約を掲げるべきだ。そして憲法改定議論を国民の手の届くところに引き下げるべきだ。あまりに無責任で能天気な国民はやく氏一人で沢山だ。