為替相場を投機の具にしてはならない。

 このブログで何度も書いて来たことだが、為替相場とは本来は貿易為替決済の場だった。現在もそうであり続けるのだが、実態は貿易取引の数倍から十数倍の投機資金が流入して、貿易為替決済の実態とはかけ離れたところで相場が形成されている。まさしく投機そのものの様相を呈し、本来は健全な金融機関であるはずの銀行までもFX取引を顧客に勧めるなどという破廉恥な行為に及んでいる。


 


 相場は投機により動かされるもので多分に博奕的な要素が強い。そうではなく為替市場はそれぞれの国の間の貿易決済として公正妥当なそれぞれの国情から自然と形成されるものでなければならない。そのためには投機資金の流入を防ぐしかなく、その方法としてユーザンスの裏付けのない資金流入は違法として排除すれば良いだけの話だ。


 


 株式投資も短期と長期との取引を分けるべき時に到っているように思える。株式売買のプログラムを使って1/1000秒以下の速さで売り買いを巨額な単位で行うハゲ鷹投機家たちは株式市場を食い物にして荒らしまわっている博徒のようだ。


 そもそも株式は企業が資金調達手段として考案された仕組みだ。そこに1/1000秒以下の売り買いを延々と繰り返されては個人投資家たちが太刀打ちできないのは当たり前だ。健全な株式市場を棄損する行為として排除できないものか、市場運営者たちは叡智を絞るべきだ。


 


 行きすぎた新自由主義は金融マフィアを生んでしまう。その懸念が現在の国際金融機関の様々な「危機」として表れている。彼らが操る金額は世界で十番目程度の国家予算に相当する。だから彼らが世界金融を破壊しようと試みれば不可能ではない事態に到っていることを肝に銘ずべきだ。


 危機を煽りながら相場を操作する手法は国際金融にとって良くない。ハゲ鷹たちが跋扈しない世界の金融秩序を構築すべき世界各国は協調すべき時に到っている。


 


 



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