ハゲ鷹たちが利食いに走ったか、ー日経平均1000円もの大暴落。

  午後に入っての引け間際に株価が大暴落した。日経平均で1143円という1000円を超える下げはリーマンショック時を上回る暴落というしかない。しかもドル円も102円から101円へと下げている。だが、長期国債金利は丁度1%まで跳ね上がった。


 原因は中国の経済成長が予想以上に悪い指数が発表されたためのようだが、中国の統計数字なぞ信じているエコノミストは皆無のはずだ。中国経済は既にバブルが弾けて、金融崩壊へと坂道を転がり落ちている、というのが一般的な見方だ。だから私は一日も早く日本企業が中国から投資を引き揚げるべきだと警告して来たのだ。


 


 金融相場はいよいよ乱高下を始めた。日銀が根拠なき金融異次元緩和に踏み切ったため、国際通貨のバランスが大きく崩れたようだ。ハゲ鷹たちは国際金融の海を泳ぎまわって、実体経済には何ら寄与しない金融相場で大儲けしている。


 


 アベノミクスと称してマスメディアが囃したて始めてから僅か半年で1.5倍と一本道で上がって来た株価は実体経済を反映したものではない。ハゲ鷹の金融ごっこに踊らされて素人が浮かれただけだ。


 その結果がどうなるか、誰の目にも明らかだ。数十兆円を動かすハゲ鷹たちにナケナシの退職金をつぎ込んでデイトレードを行う俄かトレーダーたちは格好の餌食でしかない。


 


 いよいよ心配していた事態が到来するのか。経済成長なきインフレはスタグフレーションに他ならない。そして経済成長の最大のエンジンは個人消費であり、次に企業の整備投資や海外収益だ。


 その最大のエンジンの燃料たる個人所得は3月で対前年マイナスだ。マスメディアが煽るほど景況感は国民個人にはない。企業の設備投資も大胆なUターン減税を実施しない限り決して上向かない。円安に支えられて好調とされている海外取引も数量は対して伸びず、金額では対前年比微増にとどまっている。


 


 これで経済成長が年率換算3.5%と報道されて信じる方がどうかしているのではないだろうか。ただ円安により海外旅行が減少して国内の行楽地が賑わっているのがせめてもの救いだ。


 アベノミクスは胸突き八丁に差し掛かったようだ。引け間際の1000円もの大暴落が明日の金曜日の前場にどのような影を引き摺るか、油断ならない事態に陥っているのは間違いないだろう。



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