沖縄の米軍基地問題で、米国の勝手な言い分を聞くだけで良いのか。

  日米が普天間基地以南の5基地・施設を2022年かそれ以降に返還する、という合意に達したと日本政府が発表した。何んともいい加減な合意だ。永田町の作文を普通の作文に変換すると「2022年までは返還しない」ということでしかない。それを信じて普天間基地の辺野古沖移設を容認しろと沖縄県に迫るのは交換条件でも何でもなく、妥当性を欠くというしかない。


 しかし既に沖縄県知事はかつて自公政権と辺野古沖移設合意に達していた記憶が蘇ってきたのか、県外移設を沖縄県は望む、としながらも、日本政府がしっかりとした意志を持って臨むならそれに従わないでもない、などと変節をチラツカセている。


 


 沖縄県に駐留する米軍が日本の防衛に直接乗り出したことは皆無だ。ただ存在するだけでプレゼンスがあるのだ、という論理はマヤカシでしかない。


 米軍は戦後ずっと居続けて中国の東シナ海進出が露骨になってきている。それに対して米軍は決して直接行動しようとはしない。なぜなら米国債を日本と並んで世界一買い入れている債権国に中国がなっているからだ。


 


 日本は米国債を何事かあっても即座に売却しないが、中国は米国への脅しに使っている。尖閣に中国が侵攻した場合、本当に米国は日本の楯になるのだろうか、という疑念を抱かざるを得ない。


 当てにならないものを当てにして備えを忘れていることほど危険なことはない。日本は攻撃力をほとんど持たない特殊な軍を持っている。「戦争放棄」などという世界で非常識な憲法を持っている唯一の国だ。だから韓国もロシアも中国も、日本に何をやろうと撃って来ないと承知して、ごろつき同然の振る舞いに及んでいる。


 


 このまま中国が第二海軍というべき監視船を尖閣に大量投入して圧力を強め、不測の事態が起こるように仕向けて海軍が出てきた場合、憲法上日本の自衛隊はどこまで対処できるのだろうか。手足を縛ったまま自衛隊員を中国海軍の前に差し出すわけにはいかない。


 日本は一日も早く米軍を当てにしない防衛体制を整えるべきだ。それは憲法もだが、攻撃力を備えた軍備も整備すべきだ。いかに強いチャンピオンでもガードだけで戦うことは出来ない。パンチを繰り出すことによって相手の攻撃を防ぐことができる。


 


 当てになるのかならないのか分からない米軍には帰ってもらおう。普天間基地以南といわず、日本国の全土から撤退してもらおう。そして当てになる日本国民で日本の防衛の任に当たろう。


 そのための軍備は米軍に支払っていた「思いやり予算」を使えば良い。バカ高い買い物をしていた兵器は日本で開発し、良いモノは世界に売り出そう。


 米国が世界覇権をいつまで握っているのか。永遠に世界覇権を把握している国はない。かつてスペインが覇権国家として君臨し、やがてトラファルガー沖の海戦で敗れて英国にとって代わられた。第二次大戦以後は米国が世界を軍事力で掌握しているかのように振舞っている。


 


 次の覇権国家の座を狙っているのが中国だとしたら、圧倒的な潜在能力を持っているといわざるを得ない。なぜなら世界各国にチャイナタウンはあるし、華僑に到ってはユダヤ人と世界の商売・金融を二分する勢いだ。


 安易に中国人にビザを発給してはならない。かつてオリンピックの聖火リレーで長野善光寺付近で何があったか忘れてはならない。彼らは日本国内であろうと中国本土からの指示に従って統一行動をとる危険な存在だ。


 


 余りに脇の甘い、お人好しの経済大国・日本は中国にとっては涎の落ちる甘いスウィーツのような存在だろう。今は米国が取り付いているから、米国債を大量購入することで無力化すれば良いと考えている節がある。


 米国本土の防衛の戦略上に日本の基地を考えている米軍は火急の時にこそ日本防衛で当てにならないと覚悟しておかなければならない。尖閣に中国が牙を剥いて襲いかかったとき、米軍は楯として戦うことはないだろう。その時は米軍は日本国土防衛に出動しないと中国と話がついたときなのだ。一体いつまで日本は世界で非常識なお人好しで居続けるのだろうか。



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