自民党副総裁高村氏の「小手先対応」に危惧を覚える。

  来月初旬に日中友好議連の会長として中国を訪れ、習主席と面会したいとしているという。中国へは今でも観光客は普通に行っているのだから高村氏が中国へ行くのは自由だが、習主席と面会して何を話すつもりなのだろうか。


 戦略的互恵関係を中国と保つことが必要だというが、現状の中国政府の尖閣諸島に対する態度を見れば中国は必要だと感じていないとしか見えない。それでも「会いたい」と申し入れるには何らかの「譲歩」を取引とするしかないだろう。そんなことはやめた方がよい。


 


 中国は尖閣諸島に「領土問題がある」と世界に印象付けることに汲々としている。日常的に中国艦船を接続水域から日本の領海へ派遣したり、尖閣領空へ攻撃機を飛行させたりと、尖閣諸島周辺をきな臭いものにしているのは中国政府だ。


 日本政府がまずなすべきは友好議員団の派遣ではなく、断固とした非難と中国政府への抗議だ。この期に及んでもノンビリと友好議員団が大挙して中国観光に訪れているようでは中国政府へ誤ったシグナルを送りかねない。


 


 高村氏は記者との会見で衆議院選挙制度の改革議論にも言及して「0増5減」に民主党は賛成すべきで、出来もしない80削減を主張するのは「最低でも県外」と発言して日米関係を壊した鳩山氏に、民主党全体がなることだ、と比喩にもならない愚かな発言をしている。


 0増5減が裁判所が違憲状態とした一票の格差が2倍以下になるというのは前回の基準に過ぎず、現在の人口を用いれば既に2倍を超えている。つまり違憲状態へ改革しようとしていることで、違憲から違憲状態への改革を以て了とする自民党案は、つまり違憲でしかない。


 


 このブログに何度も書いてきたが、鳩山氏の「最低でも県外」は決して間違っていない。それが沖縄県民の総意とするなら日本国政府はその線に沿って全力を尽くすのが当然だ。


 しかも辺野古沖へ移設しようとする部隊は海兵隊だ。敵前上陸を主任務とする部隊を辺野古沖に置かなければならない必然性がそれほど高いとは思えない。なぜ辺野古沖なのか、日本り官僚たちの説明ではなく米軍の説明を聞きたいものだ。


 


 米軍はいつまで日本に駐留するつもりなのか、日本政府は質したことがあるだろうか。永遠ということはないはずだが、辺野古沖の自然は一度埋め立てられると永遠に失われる。人間が自然に手を加えるのはいい加減やめにしようではないか。


 それよりも海軍や空軍と一緒に行動するのが海兵隊なら、他の基地へ移設して他の部隊と共用する方が合理的ではないだろうか。わずかな人数の部隊を受け入れる余地はどの基地にもあるのではないだろうか。


 


 米国が他国と戦争になった場合、敵国の攻撃目標となる基地は日本国内にない方が良い。日本が他国と戦争状態となって日本国内の基地を攻撃されるのなら納得しなければならないだろうが。


 日本は戦後一度も他国と交戦状態に陥っていないが、米国は切れ目なく他国に軍を派遣し交戦状態を継続している。どちらがより日本に戦争を持ち込む可能性が高いかは考えるまでもないだろう。


 


 現在の中国の我儘勝手な振る舞いや北朝鮮の狂気じみた挑発は米軍が日本に駐留していても起こっている。極東に米軍が駐留していて現在の状況に到っているのだ。


 今も日々ドンドン悪い状況へなっていることからみて、今後とも米軍が日本に駐留していて事態が改善されるとは思えない。米軍が日本に駐留しているよりも、日本が自衛隊を増強して日本国民が日本を守る方が良い。少なくとも米国が日本政府の鼻面を引き摺り回して「TPPに参加しろ」とか「米国製の高額な攻撃機を買え」と責められることもないだろう。


 


 日本が米軍なしで普通の国並みに軍備を増強する方が日本政府として自主的なマシな外交を展開できるだろう。日本の技術日本国民がで開発すれば、もっとマシな兵器が開発できるだろう。


 いつまでも敗戦ショックに陥ってないで、しっかりと目覚めようではないか。中国に阿るのではなく、しっかりと日本の主張を伝えて、なんならあらゆる関係を断つ覚悟を持とうではないか。そうすれば道は開けてくるだろう。



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