政党政治実現への根競べか。
TPP参加をめぐって、またしても安倍氏は国民にウソをついた。消費増税に対してもデフレ克服を謳っていたが、いつの間にかインフレターゲットに置き換わった。脱原発もしかりで、安全基準ができれば容認だという。
国民は政治家のウソと根競べだ。そう思っているとローマのカトリック総本山でも根競べだという。法王が突然高齢を理由に辞任したため、世界から枢機卿が集まって一室に籠って根競べしている、という。
いや、宗教家のすることは奇妙だなと思ったら、根競べではなくコンクラーベという選挙のようなものだという。神が降臨して法王を決めるのではなく、何人かが集まって決まるまで繰り返し選挙をするという。
この国の選挙は「神のごとき」最高裁が違反状態にある、と裁定しても政治家は好き勝手に解散総選挙をして、当選したと称する連中が国会に居座ってこの国の政治を動かしている。法治国家とは奇妙奇天烈なものだ。
一審の推認「有罪」を二審も支持したという。石川氏たち小沢氏の元秘書たちに対する二審判決が昨日あった。馬鹿げた推認判決を支持した裁判官も噴飯ものだが、それに対して異を唱えない法学者たちがなんと多いことだろうか。この国はいつから証拠確定主義を放棄して、裁判官の「推認」という主観判決が大手を振って罷り通るようになったのだろうか。空恐ろしいことだが、国民の多くだけでなく政治家たちも痴呆症に罹ったかのように恍けている。
マトモな政党政治がこの国に根付くのはいつのことなのか、道遠しというよりもマスメディア改革がない限り国民世論を操って好き勝手にする国家として存在し続けるのだろうか。