マスメディアはアベノミクスと持ち上げるが、
景気判断が3ヶ月連続で改善されているという。本当だろうかと疑いの念が湧き起こる。3ヶ月連続ということは昨年の11月、つまり野田首相が愚かな解散宣言をした月だ。
それから景気が改善しつつあるという。民主党政権下では景気すら見放していたが安倍氏の首相就任の芽が出ると景気が上向いた、といかにも良く出来た話だ。しかし安倍氏は今現在でも補正予算は国会審議中で、具体的なアベノミクスが政策として発効したものはなに一つとしてない。単なる安倍氏の口先でインフレターゲットが高らかに謳われただけだ。
たったそれだけのことで景気が回復するのなら簡単なことだ。口先でこうしたい、と叫べば良い。それでマスメディアがお先棒を担いで「景気回復」と騒ぎ立てる。
この国のマスメディアはいつから自公政権の幇間・芸者に成り下がったのだろうか。安倍氏はデフレ経済克服のためにインフレターゲットを掲げた。本来のインフレターゲットとは悪性インフレを押さえ込むために低めのインフレ率を掲げて、それを目標に加熱した景気を冷却する手法に使うものだ。
国民の可処分所得の増加なしにインフレが起これば悪性インフレそのもので、景気は奈落の底へと転落する。現に来年四月には消費税が8㌫に増税される。悪性インフレの芽は確実に大きく肥大化している。
それ以外にも値上げラッシュだ。ガソリンは150円を超え、灯油も1リットル100円を超えた。可処分所得はまだ少しも増えていないにも拘らず、すでに消費者物価は上がり始めている。悪性インフレが芽を吹き出したようだ。それでもマスメディアは安倍自公政権を持ち上げ・囃し立てるつもりだろうか。