海江田氏は何をしているのか。

 こうしている間にも時間は過ぎていく。民主党に残された時間は少ないというのに、グダグダと敗因を検証しなければ「負けた理由」が分からないという。


 2009年に政権を獲った民主党に対する潮目が決定的に変わったのは翌年7月の参議院選挙だった。つまり菅氏が発狂したかのように突如として「消費税10%」を叫び始め、民主党を支持していた人たちをびっくり仰天させた。


 


 民主党離れを決定的にさせたのは野田氏の登場だ。まさに自民党か民主党か分からない政策に、民主党を支持して政権交代させたコアな人たちも民主党の許から去った。 


 政権交代以前にも、民主党が危機に陥った時があった。前原氏や岡田氏が党代表を勤めていた時だ。彼らは国民が何を求めているのか分からない政治家のようだ。彼らに党運営のイニシャティブを与えたら間違いなく党勢は衰退する。 


 


 反対に民主党が党勢を拡大した時に何があったかを振り返れば、今後民主党を盛り返す妙手が何かが分かるだろう。そのキィ―ワードは「小沢一郎」だ。 


 小沢氏が民主党の代表になって戦った選挙は必ず勝利している。検察とマスメディアにより小沢氏は3年有余も人格攻撃を受けイメージを破壊されたが、いまも確かな支持層を保持している。それは決しブレないからだ。細かな政策のことをとやかく言っているのではない。小沢氏は常に国民生活を基にして政策を考えている。その背筋がピンと伸びてブレないからだ。 


 


 海江田氏が民主党を自公勢力に対峙する第二極の中枢に戻したいなら、小沢氏を苛め抜いた連中を民主党から追い出し、小沢氏を迎え入れることだ。もはや小沢氏は清廉潔白の身だ。何処かの県知事のように誰に憚ることも、誰を怖れることもない。 


 民主党は今後一切の記者会見をオープンにすべきだ。記者クラブの記者たちが民主党をどれほどネガキャンしていたか、安倍氏に対する報道姿勢と比較すれば歴然だ。あれほど「子供手当」などに対しては「財源、財源」と口煩く言っていたにも拘らず、安倍氏のタレ流しの補正予算に対してはアベノミクスなどとかバカなことを言って囃し立てている。過去の遺物に過ぎない「公共事業垂れ流し自民党的手法」に過ぎない景気対策が役に立たない証拠が赤字国債残の山ではないか。 


 


 財政出動をやって景気を持ち上げようというのではなく、安倍氏は単にインフレを起こしたいだけだ。消費増税のハードルさえ乗り越えれば国民生活が悪性インフレに見舞われようと関係ない、という姿勢だ。すでに建築資材・とりわけセメントは品薄となり値上がりし始めている。なにしろ通年分に相当する公共事業費を補正で僅か2カ月余で使ってしまえというのだから、市況が混乱するのは当たり前だ。これで国民所得が増えなければ景気悪化下のインフレという最悪の事態に陥る。民主党は堂々とその点をついて、まず経済成長路線を確かなものにしてからインフレターゲットを提示すべきと論戦を挑むべきだ。海江田氏もかつては経済評論家だったではないか。「補正に賛成しよう」と嘯く前原氏などはブッ飛ばして、民主党は国民経済を論じるべきだ。悪いことは言わない、小沢氏を迎え入れることだ。



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