常軌を逸した安倍政権礼賛テレビ番組にこの国のマスメディアの下劣さを見る。
テレビ朝日が1/14放送した「たかじんのそこまで言って委員会」なる番組の偏向振りにはビックリ仰天した。辛坊某という札付きの自民礼賛MCにも我慢ならないが、出演者が異口同音に安倍氏を救世主であるかのように持ち上げるのにはおぞましさすら覚えた。
放送局が特定の政党や政治家に偏った放送をするのは放送法第4条(不偏不党)で禁じられている。確かに表現の自由は保障されているが「たかじんの……」なる番組が放送法第4条に抵触しているのは明らかだ。
挙句の果てに子供たちに民主党政権をコキオロス寸劇まで演じさせ、トドメに安倍氏本人を登場させて褒めそやす。これが天下の公器たる電波を使ってまで放送する内容だろうか。
批判精神を失ったマスメディアは戦前の「大本営発表」を国民に垂れ流す国家機関でしかない。小沢氏に関しては徹底したネガキャンを繰り広げ、安倍氏には歯の浮くような幇間マスメディアに堕している。この落差は一体なんだろうか。
それにしても「たかじんの……」に出演していた評論家や役者たちは何のつもりだろうか。単にプロパガンダ番組に出て自民党のヨイショを演じてギャラを頂戴するだけに心が痛まないのだろうか。
一時期は小沢氏を擁護していた勝谷某と称する評論家までヤニ下がって安倍氏にオベッカしている様には呆れ返る。電波芸者として延命するためには放送局の意に従うということなのだろうか。
それにしても百害あって一利なしのテレビ番組を堂々と放送する放送局の連中中に、放送法の精神は一顧だにされないのだろう。この国のマスメディアは揃いも揃って腐り切っている。批判精神なき幇間番組か、検察・官僚の下請けとなって小沢氏を徹底して貶め続けたmcやコメンテータたちのおぞましさとはおそらく同根なのだろう。この国の民主主義が一向に成熟しない根本原因はマスメディアにあるといって過言ではないだろう。