読売新聞のバカさ加減には呆れ返る。

  読売新聞1/5付けの朝刊第一面の「NIPPON蘇れ」を一読されることをお勧めする。読売新聞のバカさ加減は大見出しの題字「プロ軽視の大衆社会」にも顕著だが、本文の第一センテンスに目を移せば大抵の人は吹き出すだろう。「<専門家>の言うことは信用ならないーーそんな風潮が高まっている」という書き出しだ。


 この極め付けは一体何だろうか。誰も専門家のすべてが信用ならないとは思っていない。しかし原子力ムラに棲んでいる専門家は信用ならない、ということは福一原発事故以来明らかになっている事実だ。だいたい津波被害が想定される原発の非常電源のディーゼル発電機を地下に設置していたのは素人判断でも「バカ」といわざるを得ないレベルの話だ。


 


 敢えて大飯原発で問題とされている活断層か否かの判定でも、専門家と称する御仁の一人が「断層は山崩れにより生じたものだ」と主張しているようだが、断層面の海側が低くなっている事実とは明らかに矛盾する、というのは素人目にも明らかだ。山崩れではなく山盛り上がりがあったというりなら納得できるが、山盛り上がりは造山運動などで見られる褶曲ということだろう。しかしそれは地震などによる「盛り上がり」以外はプレート移動に伴う地球的レベルの変動で起こるものだ。


 大飯原発の「安全性」の判断が盛り上がる「山崩れ」説を強硬に主張する「専門家」によって結論を見られないまま推移している現状をみると、大抵の国民は「専門家はバカだ」と心の底で彼が学問以外のマターで愚かな判断に固執していると見抜いている。そこで展開されているのは愚かなサル芝居でしかない。


 


 大衆は専門家を軽視しているのではない。専門家の中にも利権の餌に弱い人たちがいると分かったから頭から信じないだけだ。


 「陸山会事件」なる小沢氏の素人目にも検察がおかしいと最初から分かっていた事件に関しても、法曹界や法学者から「検察はバカな国策捜査を直ちにやめろ」という声はついに上がらなかった。99%の専門家たちは頑なに沈黙したままだった。未だに「期ズレ」という普通なら事件にすらならない訂正印程度で済む事案で元秘書たちを法廷に縛り付けている事実に関して、99%の法学者や法曹界関係者は素知らぬ顔をしている。彼らは小沢嫌いのマスメディアから嫌われないように気を使っているかのようだ。嫌われるとテレビ出演の機会は永遠に失われ、「講演巡業」などの美味しい仕事が回って来なくなるからなのだろうか。


 


 大衆社会がバカにしているのは専門家すべてではない。マスメディアに尻尾を振り、国家権力に尻尾を振り、利権構造一家の住人に入り込もうと幇間業に打ち込む「専門家」に反吐が出るのだ。学問の成果や専門的知識を社会正義のために活用しようとせず、我が身の栄達のみにかまけている専門バカの余りの多さにウンザリしているのだ。


 デフレ経済下での消費増税に異議を唱えなかった経済学者はすべて似非・経済学者だと断定するしかない。専門家面してテレビ画面で解説して欲しくないし、ましてや大学で愚かな専門家として生き恥を若者たちに曝して欲しくない。


 原発推進の看板役となって国民に笑顔で原発安全を吹聴した各界の専門家たちも福島へ赴いて除染ボランティアに参加して頂きたい。あなた方がギャラに釣られマスメディア出演の機会に釣られて発言した成果が全国に54基もの原発建設に繫がったことに罪の一端たりとも認識して欲しい。


 


 読売新聞よ、いい加減バカな妄言を国民に撒き散らすのは止めることだ。専門家を国民大衆はバカにしているのではない。ダボハゼのように餌に喰らいついて専門家としての最低の見識「専門知識の社会還元」を丸めてポケットに捻じ込む専門家をバカにしているのだ。しいて言えば、読売新聞に登場して新聞社の意に沿ったコメントを掲載させる専門家を胡散臭く思っているのだ。



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