民主党の体たらくには驚く。

  大惨敗をきして意気消沈しているのかと思いきや、民主党両院総会は怒号飛び交う元気なものだったようだ。野田代表の辞任を受けて昨日(12/19)新代表を選出するはずだったようだが、手を挙げるものがなく先送りされたという。


 おかしいではないか。民主党の国会議員はこの9月に民主党代表に引き続き野田氏を両院総会で選出したばかりだ。「消費増税」でも国会で賛成票を投じ、野田代表を支持した人たちばかりのはずだ。両院総会で執行部を吊るし上げて溜飲を下げるのは筋違いで、自分を鏡に映して「なんて馬鹿な奴だ」と罵るべきではないだろうか。


 


 民主党にあってマトモな国会議員は小沢氏たちと共に「消費増税」議決を境に離党した。なぜ離党した人たちがマトモかというと、民主党とは労働者の代表だったはずだからだ。労働者にとって望ましいのは減税であり企業利益よりも安全を優先する社会であるはずだ。


 それが国民の健康と土地財産を奪う原発再稼働を認め、「消費増税」を断行する政党へと変貌してしまった。つまり現在の民主党は似非の民主党だ。だから昨日の両委総会に集った国会議員の面々は民主党の国会議員とは言い難い。党内議論が必要だというのなら、そこから議論していかなければ独善的な屁理屈だというしかない。


 


 民主党に再生はあるのか、と問われると「あり得ない」と応えるしかない。基本軸からブレた歯車はいかに回転させようと、作りなおさなければ振動が大きくなって遂には自壊する。


 民主党は基本軸を失ってフラフラと惰性で回っているに過ぎない。だいいち野党として何を以て自公政権と対峙するつもりなのだろうか。「消費増税」でも「原発再稼働」でも「TPP参加」でも自公の提案に対して賛成するしかないだろう。それなら「民主党」なる野党は存在している意味がない。野党が与党と対抗すべく政策・政治理念を同じくする者が集まって成立するモノならサッサと解党宣言すべきだ。彼らは与党病に罹った重篤な患者たちだ。もはや助かる見込みはない。


 


 2009マニフェストをかなぐり捨て、財務官僚の走狗になった時に、民主党は解党すべきだった。つまり鳩山政権の終焉と共に民主党政権は終わっていたのだ。後はダラダラと生き恥をさらして政権欲に取り憑かれた連中が浅ましい姿を国民の前に曝していただけだ。


 民主党の再生がもしあるとすれば、それは真正・民主党を党の中心軸に取り戻した時だ。歯車を回すにはブレた軸を正すしかない。いつ軸がブレたのか、民主党の国会議員諸氏は胸に手を当てれば明快に分かるはずだ。それは松下政経塾の卒業生たちが民主党の執行部を乗っ取った時からではないだろうか。


 


 目を覚ませ、民主党よ。あなたたちの川の行く手にあるのは党破滅の高い滝が待ち構えている。自公にすり寄ろうとした野田執行部を党から追い出さない限り、民主党は真正・民主党に回帰出来ない。大きな顔をしている松下政経塾出身者や野田政権で重責を担った無能な連中を党から追い出して「国民の生活が第一」の政策と政治理念に回帰することだ。



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