本物の第二極を形成せよ。

  政権を失って狂乱から覚醒したかのように、やっと民主党が「第二自民」の呪縛から解き放たれたようだ。海江田氏を選出したのがその証拠だが、この9月の代表選で海江田氏を選出していたら今日の民主党の惨敗はなかったかもしれない。


 少なくとも海江田氏は「経済評論家」の出自だ。官僚出身でも松下政経塾出身でもない。既得権構造の中から生まれた者たちは既得権構造のDNAを体内に埋め込まれて出生する。松下政経塾出身の政治家たちに米国と手を切るような政策選択は出来ない。なぜならバナソニックが米国市場と手を切れないからだ。


 


 民主党は官僚や既得利権構造のお世話になって誕生し大きくなった政党ではない。唯一「労働組合」という利権構造そのもののお世話になっているが、本来「労働組合」は組合であって、誰もが平等な横一直線の組織であったはずだ。それが会社側や官僚たちの懐柔により労働組合幹部たちが「利権」を手にして変節した。


 連合は労働者の暮らしを本当に守っているだろうか。自治労は国民に奉仕する公務員の組合として機能しているだろうか。ただ一部の「労働貴族」に奉仕する団体に堕しているのが現実ではないだろうか。それが証拠に一時はナショナルセンターを目指すと言っていた連合の幹部たちからその言葉が聞かれなくなって久しい。連合は正規社員の団体でしかなく、過半数を占める非正規労働者を擁護する運動を放棄しているかのようだ。


 


 そうした中から、維新の会は「最低賃金制度の廃止」という暴言を吐いている。自民党や民主党の一部議員は「生活保護費の引き下げ」を策動している。それらはこの国のセイフティネットを破壊し飛んでもない事態を招来しかねない。


 小泉政権下でこの国の格差は拡大した。それも米国流のグローバリズムを諸手を挙げて歓迎したマスメディアや小泉政権下で経済政策を実施した竹中氏たちの業績だ。安倍氏は小泉氏のお気に入りの政治家だ。彼が再びグローバリズムへ傾斜しないか心配だ。


 羊頭狗肉は民主党政権の野田氏たちだけで沢山だ。安倍氏も自民党政権の伝統を受け継いで官僚丸投げ米国頼りの政権運営をするのは目に見えている。テレビに登場する評論家諸氏は安倍氏に好意的だ。彼らもまた米国大好きなマスメディアの幇間たちに過ぎない。この国が自民党政権下でどの方角へ走り出すのか明らかだ。


 


 海江田民主党は批判野党として仲間を結集すべきだ。そして似非・第三極に堕した維新の会やみんなの党を色分けして国民に知らせなければならない。彼らは第三自民党だと。そして第二自民党となって羊頭狗肉の狗肉を国民に食べさせた野田一派を民主党から追放すべきだ。


 海江田氏に求められるのは正真正銘の由緒正しい野党だ。もちろん、その中に小沢氏も含まれる。



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