今回の選挙はマスメディア選挙だった。これからもそうなのか。

 政党による主導権による選挙ではなく、マスメディア主導権による選挙が最後まで貫かれた。何よりも雄弁に物語っているのは大勝した自民党の比例区の得票総数が前回並でしかないということだ。それでも圧倒的大勝利になったのは民主党に対する批判の雨霰と、民主党の選挙を仕切っていた小沢氏を徹頭徹尾攻撃して民主党内の影響力を削ぎ落とし、ついには民主党から追い出したことだ。それにより大黒柱や支柱を失い、残ったのは小物ばかりの政党になってしまった。


 


 維新の会はまさしくマスメディアが育て上げた「鬼っこ」だ。民主党と維新の会を合計すれば自民党の比例総数を超えることからも、維新の会が今回の選挙でどんな役割を果たしたか明らかだ。政策的にはブレにブレて自民党と大して変わりなくなり、橋下氏にいたっては首班指名で「安倍氏を指名すべきだ」と暴論を吐く始末だ。それに対して石原氏は「平沼氏を指名する」と党代表にあらざる発言をしている。実にどうでも良い政党なのだろう。


 


 政治評論家たちはどうやらマスメディアによる小沢潰しは完結したと見ているようだ。既に弱小政党に転落した未来の党で、いかに剛腕といえども小沢氏が政界で仕掛けることは不可能だ。今はしばし風雪の下に耐えて、春まで力を蓄えるしかない。


 そう遠くない日に、国民は飛んでもない選択をしたのだと気付くだろう。自公政権は「消費増税」大賛成で「TPP参加」は米国の言いなりで「脱原発」など決してしないことに気付いて臍を噛むだろうが、とき既に遅しだ。


 


 バカな選択をしたものだがそれも国民の意思ならば、民主主義の手続きに従って政治が進められるのに文句を言っても始まらない。民主党の暴走があったように、隷米政党と宗教政党の大暴走が始まっても、衆議院で2/3を超える絶対多数を与えたのだから国民の自業自得だ。憲法改正規定を改正して、右傾化のまま憲法改正へと雪崩れ込むことさえありうる。慎重な議論がなされればまだ良いが、この国で慎重な議論とはありえない。マスメディアが取り仕切る世論調査に易々と懐柔され飼い慣らされる国民が多数なら何をか況やである。



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。