「日本維新の会」代表として橋下氏が各党を挨拶回りとは。
確か橋下氏は現職の大阪市長ではなかっただろうか。それが月曜日にも拘らず東京の永田町に党事務所を構えたと各政党に挨拶回りしている。昨日は上京するや石原都知事や立ち上がれ日本代表の平沼氏たちと会談したりと、超多忙な日程をこなしているようだ。
しかし、ちょっと待って欲しい。橋下氏は現職の大阪市長ではなかっただろうか。日曜日は登頂しない自由な休日かもしれないが、市長ともなれば朝から晩まで行事や会議や各種会が開催されて、息つく間もなく会議や会場を梯子するのが通常だ。それにより市民の関心事や問題点が共有でき、市長職を遂行する上で貴重な糧となるはずだ。
そうした職務に付随する仕事を「義務ではない」として放擲して自由に活動するのに文句をつけるわけではないが、課題をあれほど挙げていた大阪の市長としてやらなければならない職責以外に精励しなければならない仕事は幾らでもあるだろう。その姿は「どぎゃんかせにゃならん」と叫んで選挙に臨んだが、当選後はマンゴーや地鶏を頬張るパフォーマンスばかり目立ち、県知事になる以前よりも多くテレビの報道バラエティー番組に出ずっぱりだった東国原元宮崎県知事に酷似している。結局、宮崎県知事として彼が何を「どぎゃん」かしたのか明らかな実績は何も残していない。
橋下氏は次期国政選挙の第三極と持て囃されているが、彼の政策を見る限りでは民・自・公の「野合三党」の第一極と何等変わらない。つまり「消費増税」「TPP参加」「脱原発」などの明確な対立軸で仕分けるなら、橋下新党は決して第三極ではなく、民自公と同等の第一極でしかない。その証拠に橋下氏が公募候補の選考を竹中氏に委嘱したことが挙げられよう。竹中氏こそは小泉新自由主義政策の中枢にいた人物で、米国の行政改革要望を忠実に果たし、派遣業法を改悪し、多額な公的資金を注入した銀行を禿鷹に格安の10億円で売却プレゼントした張本人だ。
マスメディアは橋下新党を第三極だと必死に誤魔化しているが、第二極として民自公と対立する政治勢力は「国民の生活が第一」の小沢氏しかなく、第三極なぞマスメディアがデッチ上げた蜃気楼でしかない。
次期総選挙は民自公と橋下新党などの官僚下請け政治勢力と国民の生活が第一を中心とする国民の生活を第一に据えて官僚政治を打破する政治勢力との争いになる。誰が何と言おうと、それが真実であり、橋下新党などは民自公勢力の補完新党に他ならない。明らかなまやかしでしかない。