無責任なテレビ・コメンテータ。百害あって一利なし
今朝(9/21)時計代わりにテレビをつけていたら、尖閣騒動に関して驚くべき発言をテレビのコメンテータがしているのを耳にして、瞬時にして怒り心頭に達した。
こともあろうに、チョビ髭を生やした「テレ朝」番組専属のような評論氏は「国有化する前に中国政府にキチンと話していたのか」とか「尖閣に領土問題はないと言い張らず、領土問題はあると認めて話し合いのテーブルに中国を着ける必要もあるのではないか」とか述べているのだ。
恐らく朝日新聞記者の古手かなんかがテレビで大口を叩いているのだろうが、チョビ髭氏は正常な頭脳の持ち主なのか、彼の常識を疑わざるを得ない。
所有権と領有権は別物で、土地の所有権者が個人であろうと企業であろうと公であろうと領有権に関わりない。中国が土地の個人所有を認めていないとしても、政府高官なら海外留学の経験などからそうした自明の理は弁えているはずだ。それとも朝日新聞ではそうした常識すら欠落した人物だけを選んで記者に採用しているのだろうか。
さらに、言うに事欠いて「尖閣に領土問題があると認めて、話し合ってはどうか」とは非常識極まりない発言だ。さすがは中・韓に「慰安婦問題」や「教科書問題」や「靖国問題」の火を点けて回った朝日新聞傘下のテレビ局だけのことはある。
半歩退けば更に一歩譲れと理屈抜きで押し寄せるのが中国の常套手段だ。そうした認識すらないとしたら、チョビ髭氏がテレビでコメントを述べるのは国益に反する反日行為そのものだ。
たった一人のコメンテータとか、何人か並べても碌な見識もないタレントや門外漢の「大学教授」に異口同音の偏向発言をダラダラとさせるテレビの報道番組にはうんざりだ。
深刻な人権侵害事件だと認識する小沢氏に関する「陸山会事件」なる一連の報道人格攻撃に関しても、冷静客観的な発言をするコメンテータは一人として登場しなかった。この国の言論界の劣化は相当に深刻だ。
やはり制度としてクロスオーナーシップは法で禁じなければならないだろう。出来の悪い記者上がりがコメンテータとして鎮座し、その影響力でテーマパークのような大学の教授になったりする。そうした「恵まれた連中」が解説してみせる社会問題の切り口がどんなものか、容易に想像できる。学識あるホームレスもコメンテータとして登場する時代が来ない限り、日本の言論界は劣化した状態から脱却ではないのではないだろうか。