尖閣の領海内外に展開する中国監視船に「寄らば斬るぞ」と脅せという石原都知事は正しい。
都議会後の記者会見で石原都知事が尖閣諸島近海にたむろする中国監視船に「寄らば斬るぞ」と言ってやれば良い、と述べたのは正しい。何かというと「話し合いで解決を」とか「妥協点を探れ」とか能天気なことをいう評論家たちが今日の事態を招いたといえる。
少しでも相手に非があれば120㌫も非を論い、相手が弱いと見るや直ちに軍事行動に移して暴力で屈服させる、というのが中国のやり方だ。現に南シナ海では無人島に中国漁民が押し寄せ、その警備と称して監視船が大挙して押し寄せ、ついには軍艦が無人島にやって来て要塞を築いてしまった。
尖閣諸島になぜ中国漁船団や監視船が接岸しないか、彼らが分別ある大人だからではない。この凄まじい情報戦の時代、中国軍部は自衛隊や米軍の実力を知り抜いていて、武力行使を躊躇っているに過ぎない。なにも分別ある行動を取っているわけでないのを勘違いしないことだ。
彼らは少しでも弱味を見せればその隙に付け入る。中国国民が話し合いに応じる見識ある国民でないのは理不尽な反日暴動を見れば分かるはずだ。外国資本企業に対して破壊と略奪を平気で出来る国民性でしかない。彼らと話し合いを持とうというのは木に登って水を求めるのと似ている。
中国に対しては断固とした態度と、その態度が空威張りでない実力を兼ね備えていなければならない。その断固たる態度とは「寄らば斬るぞ」という気魄だ。そして切れ味鋭い武器を携行していることだ。
日本の自衛隊はイージス艦を持っている。遠隔地から攻撃すべき飛行機や艦船を補足して、ミサイルで破壊する実力を日本の自衛隊は持っている。それに対して中国海軍は前時代の砲手による目測と砲弾の飛翔によって相手艦船を撃破する方法を取るしかない。戦力の差は歴然としている。だから中国漁船や中国監視船が尖閣に押し寄せて来ないだけだ。ゆめゆめ「話し合いで解決を」などといった寝恍けた考えは持たないことだ。