脱原発に本気で取り組め。

 毎年数千億もの巨費を電源開発費と称して「原子力ムラ」は貪って来た。そうすることで日本の原発技術が世界随一になったのかというとそうでもない。それかといって、フランスのように使用済み核燃料処理施設を作ったのかというとそうでもない。ただただ原発の建設と運転のために莫大なカネを消費して来たという実態を国民は知らなければならないだろう。


 


 先週金曜日の恒例となった官邸デモに元総理の鳩山氏が参加したとして、マスメディアは軒並み否定的なコメントを出している。バカなテレビコメンテータに到っては「鳩山さんは自身の影響力を御存知ないのでしょうか」とか「党の総理経験者が現党代表の政権と異なる行動をとるのはいかがなものだろうか」と呆れたような顔をしていた。


 


 呆れるのはこっちの方だ。


 民主党に政策決定機関が欠落しているのは周知の事実だ。例えば「消費増税」は民主党の政策決定機関による手続きを経たモノではなく、野田氏が勝手に叫び出したことだ。末端の民主党員には事前に一片の断りすらなかった。それを推進するのが「決められる政治だ」とマスメディアは応援団よろしく囃したて、明らかな政党政治の否定に過ぎない民自公「三党合意」を応援した。


 


 この国のマスメディアは腐り果てている。官僚たちの望むことなら民主的手続きが無視されようと、国民の過半数の意思が踏み躙られようと、政府決定を応援して批判しない。「消費増税」がそうだったし、「原発再稼働」がそうだった。


 そして鳩山氏を批判することにより国民の脱原発を分断しようとする。「あの「最低でも県外」のルーピー鳩山がデモに加わったゾ。それでもお前たちは脱原発かい。鳩山と同じルーピーになるぞ」と言わんばかりに。


 


 碌に新時代の電源開発を目指さない、原発だけの電源立地財源を浪費して来た経産省と「原子力ムラ」は真摯に反省し、直ちに利権構造を解体しなければならないだろう。


 毎年数千億もの電源立地費を再エネ開発に投資していたなら、日本は世界に冠たる再エネ技術大国になっていただろう。それを世界各地の電気の足りない後進国にODA代わりに援助したら、どれほどその国の国民から感謝されただろうか。日本の成長戦略技術として再エネ発電装置は世界へ輸出されて、クリーンな環境を人類は手に入れていただろう。


 


 脱原発では日本が電力不足になるというはどうやら嘘で、電力不足に陥らないようだ。そして「最低でも県外」発言をバカにしたマスメディアは沖縄の米軍基地の存続の「米軍の世界戦略」論理を否定できなくなっている。だからオスプレイの配備を否定するのも痛し痒しなのだろう。しかし、日本国内の基地に国民が望まない兵器を配備しないでくれと言えない日本国首相とは何だろうか。鳩山氏がルーピーだったのではなく、日本国首相がバカにされても怒りを表明しなかった日本国民と日本のマスメディアがルーピーだったのだ。たとえ本物のルーピーでも、日本の首相を外国のマスメディアがルーピーだといっては礼に失すると批判すべきだ。


 


 脱原発は国民の心の底からの願いだ。日本政府や官僚たちは日々被爆している福島県民の実態を隠蔽していないと断言できるのか。福島の子供たちが被爆して健康を害しつつあるという事実を隠蔽していないと胸を張れるのか。本来なら北海道か西日本に疎開させるべき妊産婦や乳幼児や若い男性・女性たちを向こう数十年は福島から疎開させるべきが適切な判断だったと、後悔する事態にならないと断言できるのだろうか。政府要人を勤めている官僚の操り人形たちは、次の選挙で引退すれば良いかもしれないが、福島県民に引退はない。


 


 脱原発は日本国民の総意だ。脱原発に反対する人は自分の家と福島県民の家と取り替えて、福島へ移住することをお勧めする。そうすれば未来へと繋げるべきDNAがこれ以上傷つかないで済む。自分は安全地帯にいて」原発は必要だ」という人は卑怯者だと知るべきだ。言行一致があるべき行動原理なら、脱原発に反対する人は福一原発の作業にボランティア参加すべきだ。それも嫌で電気漬の暮らしが良い、というのならルーピーだと謗られても仕方ないだろう。そして電源立地開発費はすべて再エネ開発に振り向けるべきだ。日本に於ける「原発」は福一事故で終わったと知るべきだ。



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