どっちが「造反者」だ。

 民主党には明確な「意見決定」の手続きがないという。つまり党内民主主義が党規によって明文化されていないため、摩訶不思議な「一任」という文言で議論が打ち切られる事態が国民の目の前で演じられた。その主役は政調会長の前原氏だった。


 


 野田氏が「消費増税」へ暴走し始めた時、彼に「殿ご乱心」と諌める「仕掛け」も政府内に存在しなかった。民主党政権であるなら、民主党の党是に反する政策は実行できないような仕掛けが党規で定められていなければならなかった。つまり野田氏は民主党代表であるから首相に就けたわけで、首相が民主党代表でもある、というのは主客転倒だ。


 


 当然、野田氏には2009マニフェストを守る義務がある。それを破る際には「全国幹事長会議」か「全国会長会議」などによる同意がなければならない。選挙では各小選挙区ごとに戦い、各選挙区の責任者は有権者と政権公約をかわした「現場責任者」だ。その現場責任者の同意もなく、勝手に公約破りを中央政府の首相となった党代表が行っては、民主党政権の信頼関係は地方から崩れる。


 


 永田町にいる国会議員は地方の有権者の厳しい批判は土・日に帰った時に聞くだけで、あとは永田町で接する官僚たちや大手マスコミ記者や評論家たちの醸す「永田町の世論」にドップリと首まで浸かっている。それではマトモな判断は出来ない。なんとなく「官僚の論理」が正しいもののような感じられてくる。大手マスコミが小沢氏たちを「造反だ」と全国紙に書き、テレビMCやコメンテータたちにのべつ幕なしに喋らせれば、国民も「ははん、小沢氏たちは謀反人か」と誤った論理に巻き込まれてしまう。


 


 断わっておくが、謀反を起こしたのは野田氏だ。野田氏とその仲間が民主党2009マニフェストに対して謀反を起こし、民主党を簒奪し、党内民主主義を担保する機関が存在しないのを良いことに「一任」というファッショで党内議論を無視して暴走したのだ。小沢氏たちこそが真正・民主党だ。野田氏たちは似非・民主党に過ぎない。似非・民主党ではどのような論理で地方組織に説明するのだろうか。地方組織は日々有権者に接して、どのような言い訳をするのだろうか。


 


 まんまと官僚による民主党破壊謀略に乗せられ、民主党を瓦解の落とし穴に落としたのは菅氏と野田氏だ。それに協力したのは二つの政権で重要な役割を演じた者たちだ。彼らこそ「造反者」たちだ。ゆめゆめ間違えてはならない。小沢氏たちこそが「官僚支配」に毒されず、国民との約束を愚直に堅持する真正・民主党だ。大手マスコミはその反対を国民に刷り込もうと躍起になっているが、賢明な国民はもはや誤魔化されない。



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